今夏公開を予定していた高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の公開日が、今秋に延期されることが決定した。高畑監督にとって『ホーホケキョ となりの山田くん』以来、14年ぶりの作品となる本作は「竹取物語」を題材にした作品。1988年に『火垂るの墓』(高畑監督)と『となりのトトロ』(宮崎駿監督)の2本立て興行以来、25年ぶりに顔を揃え、スタジオジブリ初となる長編映画の2作同日公開を予定していたが、今回、叶わぬ夢となってしまった。両作の配給を務める東宝は、公開延期の経緯を「同日公開予定の宮崎駿監督作品『風立ちぬ』の製作とほぼ同じレベルの進行状況にはあるものの、絵コンテがまだ完成をみないとの報告を受け、諸般の状況を検討した結果、夏公開を延期し、秋公開にする運びになりました」と説明。さらに「今年興行界からも『風立ちぬ』と同日公開で最大の話題作と目される作品だけに、東宝としてはその公開の確実性と、作品のクオリティーをより高めてほしいとの願いを込めて、配給会社として公開延期の決断をするに到りました」と続けている。尚、『風立ちぬ』は夏公開に向けて鋭意製作中だという。残念ながら2作同日公開とはいかなかったが、それぞれの作品が納得のいく形で公開される日を楽しみに待ちたい。『風立ちぬ』は2013年夏、全国にて公開。『かぐや姫の物語』は2013年秋、全国にて公開。
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