さらに、『終の信託』の草刈民代は、控えめなスパンコールをあしらったブラックドレスで、タキシード姿の役所広司との横並びの光景は、『Shall we ダンス?』を彷彿とさせた。同じブラック・ドレスでも一際、報道陣を騒然とさせたのは、「日本映画・ある視点部門」に出品される『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』に出演している身体改造アーティスト、Takahashi。全身に施された刺青と大量のピアスと彼女自身のインパクトも去ることながら、皮製のドレスにロングブーツでキメたワイルド&ド派手なスタイルに、報道陣はもちろん観客たちも思わずカメラのシャッターを切ってきた。
そのほかに注目を集めたのは、ショッキングピンクのオールインワンで登場した『カラスの親指』の石原さとみ。注目すべきはそのカラーだけでなく、ざっくりと開いたセクシーな背中! 共にグリーンカーペットを歩く阿部寛や小柳友ら男性陣から「おぉ〜(笑)!」と囃子立てられ、照れ笑いを浮かべていた。さらに『綱引いちゃった!』の井上真央は、控えめな色使いながらもドレスと靴のカラーを合わせ、アクセサリーも口紅の色も同系色の淡いカラーで統一する上品なテクニックを見せ、客席に手を振るたびに「かわいい〜!」という女子たちからの称賛の声があちこちから上がっていた。ラストを飾ったのは、今年のオープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』のオフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩に本作の主演を務めたエリカ・リンツ、さらに本国からやって来た“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたち。この日のために準備したという新パフォーマンス「夢の小舟」を披露し、上戸さんを始め、沿道に集まった観客たちから大喝采が贈られた。