マーク・ウォールバーグが、まもなく発表予定の第84回アカデミー賞の授賞結果を「もう知っている」と話したことが物議を醸している。授賞式当日にはフランスのパリに滞在予定で式には出席しないマークだが、ニュースサイト「The Huffington Post UK」の取材に、「最優秀作品賞は『アーティスト』、最優秀男優賞はジャン・デュジャルダン(『アーティスト』)が獲るよ」と明言。「誰に獲ってほしいかを話してるんじゃない。誰が勝つかを知ってるんだ」と話した。なぜ発表前の結果を知り得たのかを尋ねられると、「プライスウォーターハウス(PwC)に友達がいるから」と答えている。PwCはアカデミー賞の投票管理を1934年の第1回授賞式以来ずっと務めており、本年度は今月1日に映画芸術科学アカデミー会員に最終投票用紙を発送、21日までに返送された結果を2人の担当者が集計。授賞式前に結果を知っているのは、この2人だけだ。マークによれば、本年度の授賞結果は、最優秀主演女優賞は『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』のヴィオラ・デイヴィスで最優秀助演女優賞も同作のオクタイヴィア・スペンサー。「クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)が最優秀助演男優賞を獲る。『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が音響編集賞で、『ヒューゴの不思議な発明』は衣裳、美術、撮影賞を獲る」と語っている。果たして授賞結果はマークの予言通りになるだろうか? 彼が挙げたのは下馬評で本命視された候補ばかりなので、すべて的中もあり得るが、映画芸術科学アカデミーとPwCの78年にわたる信頼関係にひびが入りかねない問題発言だ。© Theodore Wood/Camera Press/AFLO