実の父であるウィル・スミスと父子の役を演じた『幸せのちから』で華々しいスクリーンデビューを飾ったジェイデン・スミス。映画出演第2作となる『地球が静止する日』が先日より公開されている。本作で演じたのは、亡くなった父親を忘れられず、父の再婚相手のへレン（ジェニファー・コネリー）と暮らすものの、なかなか彼女に心を開けない少年・ジェイコブ。このたび初来日を果たしたジェイデンに話を聞いた。——映画の中で最も印象に残っているシーンはどこですか？ジェイコブが橋から落ちそうになるのを、クラトゥ（キアヌ・リーヴス）が助けてくれるところかな。それがきっかけで、ジェイコブはクラトゥのことを少しずつ信頼するようになるんだ。——キアヌは撮影現場でもあなたを助けてくれましたか？僕がキアヌを助けたよ！ 彼のiPhoneのアプリケーションの設定を僕が直して、操作を教えてあげたんだ（笑）。キアヌはかっこいいし、すごく優しかった。ジェニファーも、共演していてすごく楽しかったし、映画と関係ないおしゃべりもたくさんしたよ。——ジェイコブが、お父さんが眠るお墓の前で佇むシーンが印象的でしたが、あの場面では実際にお父さんの顔を思い浮かべたりしましたか？それは…ないかな（笑）。というか、よく「どういう気持ちで演じたの？」って聞かれるけど、自分で演じた後はあんまり覚えていないんだ。——では、演じる前はいつもどんなことを考え、どんな風に役に入るんですか？会見でも言ったけど、両親は「演じるんじゃなく、その人になりきってその瞬間を生きなさい」ってアドバイスをくれたんだ。それから、ジェイコブのことをよく知ることが大事だと思ったから、監督（スコット・デリクソン）にいくつも質問したよ。監督と話して、ジェイコブはお父さんの死をまだ悲しんでいること。それから継母とあんまり上手くいってないというのが見えてきたんだ。——もしも、宇宙人が現れたらどうしますか？僕はジェイコブとは違うから、（彼のように）警察に電話したりはしないよ。宇宙船に乗りこんで宇宙に連れて行ってもらいたいな！最後に「これから演じてみたい役は？ アメコミのヒーローやジャック・スパロウみたいな役を演じてみたい？」と尋ねると、少し考え込み「うーん、まだわかんないよ…」と照れくさそうに笑みを浮かべたジェイデン。もはや“ウィル・スミスの息子”という枕詞は必要ないかもしれない。今後、どのような成長を遂げていくのか楽しみだ。
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