佐藤はレストランを定年退職する。離婚し娘にも会えず独りきりの生活を続けていた彼は、人生はもう終わったと思っていたが、小さな奇跡が思いがけない喜びをもたらす。画家の父の影に苦しむ富士夫は、酒と女に溺れる日々。絵画教室を営みながらも自信を持てず、妻のミキとは別居中。離婚は避けられないと思われたが、冨士夫の最後の告白がすべてを変えていく。ホテル「ピッコラ・フェリチタ」で働く礼央は、カフェで出会った葵に一目惚れ。ふたりはすぐに恋に落ちる――葵を家まで送った礼央は、彼女の秘密を知ってしまい…愛は崩れ去ろうとしていた。しかし最後には、登場人物たちが心をひとつにし、傷ついた心を希望へと変える奇跡が訪れる。
水谷豊