年が明けると、早くも映画界を賑わし始めるアカデミー賞の話題。すでに、前哨戦が始まっています。ナショナル・ボード・オブ・レビューや全米各地の批評家賞が発表されたのに続き、すでにゴールデン・グローブ賞(以下、GG)もノミネート発表が済んでいます。その“顔ぶれ”を見ていると、浮かび上がってくるのが、アカデミー賞ノミネートに絡んできそうな作品たち。今のところ、『幸せのちから』、『ボビー』、『ディパーテッド』、『バベル』、『プラダを着た悪魔』、『ドリームガールズ』、『クィーン』、『リトル・チルドレン』が有力。このあたりは、総合的な評価が高く、複数の部門での絡みが予想されているというわけです。
昨年12月15日に全米公開され、見事No.1を獲得、公開3週目で興行収入1億ドル突破を果たした『幸せのちから』。昨年の第64回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門での最優秀主演男優賞ノミネートを始め、続々とノミネートされ続けているウィル・スミスが1月27日に日本公開を控え、17日来日することが決定した。
2007年は順調にスタートを切っていますが、ここで、ちょっと2006年を振り返ってみましょう。
映画、CM、舞台など幅広い活躍を見せる桃井かおり。『SAYURI』でハリウッド進出を図るなど、最近では活動の場をアメリカにも置いてそのキャリアにますます磨きをかけている。そんな桃井さん、実はこれまでも数多くの映像制作を手がけてきたという。そして今回、初めてメガホンをとった作品がこの『無花果の顔』だ。「もともとは27歳ぐらいのときに書いていたエッセイが原案。連載用に長編が書きたかったんだけど、私にはそんな構成力がなくて…。で、編集者に相談したら『とりあえずそのエッセイをつなげてみたら?』って言われたの。適当に番号つけてシャッフルしたら、『斬新な構成だ!』ってホメられたわ(笑)」
裕福な家庭で何不自由なく暮しながらも、家族に愛されることを知らない少年。17年前に自分を誘拐した犯人の女が沖縄にいることを知り、素性を隠して女の下で働き始める。いつしか2人の間には親子とも恋人とも言えぬ不思議な感情が芽生え——。母子の愛を鮮烈に描いた『子宮の記憶/ここにあなたがいる』が、1月13日(土)シネスイッチ銀座にて初日を迎え、初回の上映終了後、若松監督をはじめ、松雪泰子、柄本佑、寺島進、余貴美子らが舞台挨拶に立った。
2001年1月、JR新大久保駅でホームに転落した男性を救おうとして亡くなった韓国人留学生のイ・スヒョンさん。多くの人の記憶に今なお残る、この実話に基づいた日韓合作の映画『あなたを忘れない』のプレミアムビッグコンサートが1月12日、日本武道館にて開催され、主題歌「光〜あなたを忘れない〜」を歌う槙原敬之、主演を務めるイ・テソン、HIGH and MIGHTY COLORのヴォーカルでヒロインを演じるマーキー、来日中の韓国トップ歌手で俳優のホン・ギョンミンら多くのアーティストが7,000人の観客と共に熱唱した。
おそらく、そのニュースを聞いた瞬間、多くの日本人が疑問を抱いただろう。なぜ、韓国の青年が、命を賭けてまで日本人を助けようとしたのか、と。2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから線路に転落した男性を助けようとして、命を落とした韓国からの留学生、イ・スヒョンさん。その実話を基に、夢と恋に生きた青年の短くも美しい半生が映画化され、主人公のイ・スヒョンを演じたイ・テソンが来日した。
“映画をもっと身近に”をテーマにした映画体験サイト、「シネマLIVE!」が本日1月15日(月)スタートした。
カルト的な人気を誇る松本次郎の同名コミックを『アンテナ』『青春☆金属バット』の熊切和嘉監督が大胆に脚色 。“生ぬるい凶器”が充満した近未来社会を描いた『フリージア』の特別披露試写会が1月11日に行われ、主演の玉山鉄二、西島秀俊、つぐみ、熊切和嘉監督が登壇した。
世界から注目を浴びるクリエイター、塚本晋也の記念すべき長編第10作目となる『悪夢探偵』。舞台は現実世界の裏側──夢の世界。「夢の中に入りそうな佇まいを持つのはこの人しかいない」とラブコールを受けたのは、本作をはじめいくつも待機作が控える絶好調の松田龍平。アンチポジティブなダークヒーローという特異なキャラクターについて、また映画の魅力について語ってもらった…。
厳冬の北アルプス上空で突然姿消した米軍の戦略爆撃機、通称“ミッドナイトイーグル”の謎を追い、その渦中に巻き込まれていく男女を描く『ミッドナイトイーグル』。1月11日、この邦画史上最大のアクション・サスペンスの製作発表会見が行われ、主演を務める大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、藤竜也、成島出監督、そして原作者の高嶋哲夫らが出席した。
マンハッタンのクラシックなホテルで開かれたウェディング・パーティ。10年ぶりに再会したかつての恋人。ぎこちない会話を交わしながら2人の心は戻るはずのない過去へと巡る。ラストダンスも終わり夜明けまで数時間。この気持ちは懐かしさ? それともまだ想ってるの?
1975年イギリス、音楽シーンに衝撃的なデビューを飾ったロックバンド「ザ・バンバン」。結合性双生児トムとバリーの不気味なほど美しいルックスと、その狂気のパフォーマンスを描いた衝撃作品『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』がいよいよ1月20日、シネマライズほか全国にて公開される。