ショートフィルム専門のオンラインシアター「BSSTO」では、『レンタル・ファミリー』をはじめ世界を舞台に躍進を続けるHIKARI監督を特集、その作家性の原点ともいえる珠玉の短編2作品を本日4月24日(金)~3か月間、特別配信する。
エミー賞受賞のNetflixシリーズ「BEEF/ビーフ ~逆上~」で監督をつとめ、ブレンダン・フレイザーが主演した最新長編『レンタル・ファミリー』がトロント国際映画祭でTIFF新鋭 監督賞を受賞したHIKARI監督。

2026年度ベルリン国際映画祭にてメインコンペティション審査員として参加、Appleの注目のホリデー映画『FOSTER THE SNOWMAN』(原題)が決定したほか、オリジナル新作映画やテレビの制作を数多く手掛けている。
本特集では、監督のデビュー作であり、世界各国の映画祭で27もの賞に輝いた『TSUYAKO』、そして自身のルーツであるダンスを通じて「再生」を描いた『Where We Begin』をラインアップした。
祖母へのラブレター『TSUYAKO』

『TSUYAKO』は、1950年代の日本を舞台に、家族のために自分を押し殺して生きてきた1人の女性が、かつての恋人との再会を通じて「本当の自分」を見つめ直す物語。時代に翻弄される女性の情熱と葛藤を、圧倒的な映像美で描き出している。

HIKARI監督の実の祖母の人生からインスピレーションを得て制作されたという本作。戦後の混乱期、家族のために自分自身の夢や感情を押し殺して生きてきた祖母の姿を見て、監督は「もし祖母が自分の心に正直に生きる道を選んでいたら、どんな人生があっただろうか」という想いを抱いたという。監督自身、この作品を「祖母へのラブレター」だと語っている。

監督自身のダンサー経験を反映『Where We Begin』

人生の岐路に立つ1人のダンサーが、幻想的な世界の中で自身の内面と対峙する姿を捉えた作品。監督自身がダンサーとして活動していた背景が色濃く反映されており、肉体の躍動と繊細な心理描写が融合した、独創的な視覚体験となっている。

これは、ある女性が自らの過去を回想する物語。1人の男性に捧げた愛、彼を奪い去った戦争、そしてその後に歩むことを余儀なくされた人生。2人の魂に宿る情熱と信念、そして彼女に強さを与えた記憶を綴る、華麗なる物語。動きと音を通じて描き出される、永遠の愛の肖像。「愛と人生のサイクル」をテーマに制作された本作は、台詞に頼らず、コンテンポラリーダンスと音楽によって感情を表現する。

身体的表現という言葉では言い表せない喪失感や情熱を、肉体の動きで描き出す本作。撮影はロサンゼルスで行われたが、作品の根底には日本的な「情緒」や「無常観」が流れ、戦争によって引き裂かれた愛という背景は、日本の歴史的文脈とも深く結びつき、大学時代から海外で勉強し、経験を積んできたHIKARI監督ならではの「越境する視点」が反映されている。
ハリウッドで最も熱い視線を浴びる監督がいかにしてその才能を磨き上げたのか。長編映画やドラマシリーズでは味わえない、短編ならではの濃密な世界観を通じて、HIKARI監督の軌跡を紐解いていく。
『TSUYAKO』『Where We Begin』は4月24日(金)~3か月間、BSSTO(ブリリア ショートショートシアター オンライン)にて配信。
ユーザー登録後、無料で鑑賞可能。

