ダニエル・ヘニーといえば、韓国で2005年に放送された大ヒットドラマ『私の名前はキム・サムスン』で鮮烈な俳優デビューを果たした。
彼は1979年生まれの韓国系アメリカ人である。父親がアメリカ人で母親が韓国人。本来はモデル出身だったが、演技者としても韓国で頭角を現した。イメージとしては「陽気な男そのまま」という感じでナイスガイという言葉がぴったり。バスケットボールも一流の腕前を持っている。
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そして、正統派のイケメンで親しみやすい雰囲気がある。それでいて紳士的な身のこなしが大人の魅力を感じさせる。一つ間違うとキザになる場合もあるが、ダニエル・ヘニーなら極めて自然であり、少しも嫌味を感じさせない。
2006年にはユン・ソクホ監督に抜擢されて、ドラマ『春のワルツ』で主役の1人に起用された。演じたのはフィリップ。始めから終わりまで、ヒロインのハン・ヒョジュが扮したウニョンを愛し抜く男だった。そんなフィリップをダニエル・ヘニーは自然体で演じていた。天性の明るく爽やかな雰囲気がフィリップによく投影されていた。
『春のワルツ』の演技が高く評価されたダニエル・ヘニーは、2007年に映画『マイ・ファーザー』で韓国映画大賞新人男優賞を受賞。本当にデビュー当初から韓国で目覚ましい活躍を見せていた。

独特の存在感
そんな彼は、2009年にハリウッドに進出し、アメリカのドラマシリーズの『クリミナル・マインド』などに出演した。
その後、韓国での活動はあまりなかったが、2022年にはイ・ソジン主演の『エージェントなお仕事』に特別出演している。このドラマは芸能事務所が舞台で俳優が名前のままに出演して話題になっていたが、ダニエル・ヘニーも同じ名前で出演して独特の存在感を見せてくれた。
また、ヒョンビンが主演した映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』に出演し、FBIの凄腕捜査官に扮していた。『私の名前はキム・サムスン』以来17年ぶりにヒョンビンと共演し、ダニエル・ヘニーは健在ぶりを示した。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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