今やレジェンド級の名作ドラマとしてあまりにも有名な『天国の階段』。2003年12月から2004年の2月まで韓国SBSで放送されたのだが、最高視聴率が45.3%という驚異的な数字をあげている。
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これほどの超メガヒットを記録したのだが、放送当時はその2年近く前に放送されていた『冬のソナタ』に似すぎていると騒動になっていた。つまり、『冬のソナタ』でペ・ヨンジュンが演じたチュンサンと『天国の階段』でチェ・ジウが演じたチョンソの境遇が、ソックリだったというわけだ。
実際、『天国の階段』のヒロインだったチョンソは、初恋の人と無理やり引き離され、交通事故にあって記憶を喪失してしまう。それゆえ、初恋の人に再会してもまったく気がつかない。それからもう一度交通事故にあって記憶を取り戻し、最愛の人と結ばれる矢先に難病に侵されて失明してしまう。
こういうストーリーを見ると、『天国の階段』が『冬のソナタ』をパクった、と言われても仕方がない。確かに、韓国の視聴者から「『冬のソナタ』の真似だ」「あまりにも物語が荒唐無稽すぎる」という批判が起きた。それでも『天国の階段』の人気は衰えず、クライマックスに向けて一気にドラマが盛り上がっていった。
とにかく、『天国の階段』は当時の韓国ドラマの象徴的なネタをたくさん含んでいた。究極の初恋、いじめ、すれ違い、記憶喪失、四角関係、難病、自己犠牲……これほどてんこ盛りに入れたドラマも本当に珍しいほどだった。

社会現象を巻き起こすほどの人気作
その中でヒロインを演じたチェ・ジウの演技が本当に良かった。彼女は『冬のソナタ』の大成功によって韓流トップクラスの人気を誇っていたが、女優として新作への情熱を燃やし、あえて『冬のソナタ』とテイストが同じドラマを選んだ。
そして、クォン・サンウと一緒に華麗な主役カップルを演じて、社会現象を巻き起こすほどの人気作を輝かせた。今から20年ほど前、「ドラマの女王」は間違いなくチェ・ジウだったのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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