実写映画『白雪姫』スペシャル・ミュージカル・イベントが開催され、プレミアム吹替版で白雪姫役の吉柳咲良、女王役の月城かなと、魔法の鏡役の諏訪部順一、7人のこびと・おこりんぼ役のダイアン・津田篤宏、くしゃみ役の日野聡、てれすけ役の平川大輔、ねぼすけ役の浪川大輔らが大集結し、一夜限りのパフォーマンスを披露した。
■プレミアム吹替版豪華キャスト陣が一夜限りのパフォーマンス!
3月12日、最も注目を集めている若手俳優の1人、プレミアム吹替版で白雪姫役を務める吉柳を筆頭に、『白雪姫』に欠かせないキャラクターたちを演じる超豪華実力派キャストらが大集結し、新たなミュージカル版ならではの一夜限りのパフォーマンスを披露。
『白雪姫』の不思議な森に迷い込んだかのようなステージにまず登場したのは、白雪姫役の吉柳。先日行われた『白雪姫』スペシャル歌唱イベントで、白雪姫を演じるレイチェル・ゼグラーと初対面し息の合った圧巻の歌声を披露した吉柳だが、レイチェルとの共演について「本物だ!と思ってすごく感動して嬉しかったです」とふり返る。

「パワフルでとてもキラキラした方だったんですけど、身長がわたしとそんなに変わらなくて、小柄なのにどこからあのパワーが出てくるのかと思いました。2人での歌唱では緊張して震えていたんですけど、レイチェルさんが手を繋いだりハグしてくださって、本当に優しくて素敵な方でした」と夢のような1日を語った。
次に、『白雪姫』には欠かせないキャラクターたちが登場。ステージが“7人のこびと”が暮らす家に入り込み、吉柳がアニメーション映画『白雪姫』にも登場する「口笛ふいて働こう」を生歌唱。
会場が一気に本編のワンシーンの中へ誘われ、吉柳の呼びかけで名曲「ハイ・ホー」に乗せて愉快に登場したのが、白雪姫が女王から逃げ行きついた不思議な森で出会う個性豊かな“7人のこびと”からおこりんぼ役の津田、くしゃみ役の日野、てれすけ役の平川、ねぼすけ役の浪川。

それぞれのキャラクターになりきり挨拶し、「白雪姫に会いたいな~」と“7人のこびと”が叫ぶと、女王と魔法の鏡の不穏な世界へ一変。
外見の美しさと権力に執着し、国を恐怖と魔法の力で支配する邪悪な女王役を務める月城が登場し、「魔法の鏡よ この世で一番美しいのは誰?」という女王の問いかけに、どんな時どんな相手でも“真実”しか口にしない不思議な魔法の鏡役を務める諏訪部が答え、アニメーション映画から受け継がれるあの名シーンを再現。

豪華キャスト陣が一堂に会したところで再び吉柳が登場し、劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」を大熱唱し、パフォーマンスを重ねる度に人々を魅了する圧巻の歌声で、会場を『白雪姫』の世界一色へと染め上げた。
■白雪姫とその仲間たちによる『白雪姫』愛溢れるトーク
続いて、発表後初登壇となるプレミアム吹替版声優が加わった豪華キャスト陣による、本作の見どころや各キャラクターの魅力に迫るトークセッションへ。
白雪姫役を務める吉柳は、パフォーマンスを終えて「本当に緊張したんですけど、今日は一人ではなくてみなさんがいてくださったので楽しかったです。いいパフォーマンスが届けられていたら嬉しいです」と感想を述べる。
改めて見どころについて、「ミュージカル版ということですべての楽曲が素敵で、本当の優しさと美しさは何なのかを教えてくれる作品だと思います」と作品に込められる“真の美しさ”を挙げた。

女王役を務める元宝塚歌劇団月組トップスターの月城は、作品を通じて伝えたいメッセージについて「どうしても女王に感情移入してしまうんですけれども、外見の美しさや権力ってものすごく脆くて、ただそれに執着せざるを得なかった、他の人を羨ましく思う心の弱さが女王にもあったんじゃないかなと感じました。みなさんもぜひいろんな登場人物をいろんな角度から見ていただけると、新しい発見がたくさんあると思います」とキャラクターの魅力を語る。
魔法の鏡役を務める声優の諏訪部は、役作りで注力したことについて「極力いい声でしゃべるようにしました。字幕版の魔法の鏡がとても低音の響くいい声なので、オーディションのときも『なるべくいい感じの声で』という話もありました。ただ日本ではより多くの小さいお子さんにも見ていただきたいので、あまり怖くならないようにしていますので、安心して見てください」と語ると、諏訪部の“いい声”に会場から大きな拍手も。

また、プレミアム吹替版の見どころについて、諏訪部は「先程の吉柳さんの歌唱も素晴らしかったですが、ミュージカル版と名を打っていることからもたくさんの歌を楽しんでいただきたいと思います。一緒に歌って、お子さんも楽しめる劇場が一体になるような上映もあったらいいですよね。映像もすごく美しいので、映像も歌も楽しんでもらえたらと思います」とミュージカル版ならではの歌にフォーカス。
月城は「日本語で見ることによって、いろんな人にそれぞれの角度から感情移入できると思います。1回見ただけではわからないと思うので、2回3回と見てもらいたいと思います」と何度でも楽しめる魅力を語った。

日野は「プレミアム吹替版ならではの歌の楽しさもぜひ楽しんでもらえたらと思います」と話し、浪川も「日本語ならではのニュアンスで、お芝居がスッと入ってくるような感覚があるんじゃないかなと思います。両方とてもいい仕上がりになっていると聞いているので楽しみです」と語るなど、それぞれが自信を持って作品の魅力をコメント。
最後に、登壇者を代表して吉柳が公開を楽しみにしているファンに向けて「優しさや思いやりが、周りに影響を与え世界を変えていくことができるというメッセージ性が込められていると思っています。私自身も何度もセリフを言って歌を歌うことで、改めて優しい人間であろうと思わされました。そして、ジョナサンとのロマンスだったり楽しみにしていただける要素がいっぱい詰まっていて、字幕版もプレミアム吹替版もそれぞれの個性が詰まっていると思うので、たくさん見に来ていただけたら嬉しいです」と、誰もが優しさを求めるいまだからこそ蘇る本作の魅力をアピールした。
『白雪姫』は3月20日(木・祝)より全国にて公開。