キム・ソヒョンは子役時代に『太陽を抱く月』でキム・ユジョンとライバル対決を繰り広げた。その後の彼女は着実にキャリアを積み、演技派として高く評価されている。そんなキム・スヒョンにとって、とても大事な3本のドラマを振り返ってみよう。
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1本目は『仮面の王 イ・ソン』(2017年/MBC)である。 ユ・スンホが演じるイ・ソンは、仮面をかぶって生きるという異色の運命を背負った青年だ。彼の瞳には、孤独と使命が交錯し、心の奥に秘めた悲しみが滲む。共演のキム・ソヒョンは、薬草を扱う家の娘ハン・カウンに扮し、しなやかな強さを備えていた。
さらに、キム・ミョンスが、世子の身代わりとして仮面をつけて生きる役を演じ、ドラマは複雑に絡み合った運命の糸を紡いでいく。特に、ハン・カウンがイ・ソンを助けていく姿は、彼女の揺るぎない意志と優しさを見せていた。
2本目は『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年/KBS)。チャン・ドンユンが演じるノクドゥは、敵を探すため男子禁制の村に潜入し、艶やかな女装姿へと変身する。その姿は繊細でありながらもどこか滑稽で、彼の機知と勇敢さが光る。そんなノクドゥと同居するのが、キム・ソヒョンが演じる妓生(キセン)見習いのドンジュである。
彼女の瞳には、復讐の炎が宿り、光海君(クァンヘグン)の暗殺を狙うという鋭い覚悟が見える。しかし、物語は重厚な復讐劇にとどまらず、ラブコメの要素もふんだんに散りばめられている。特に、キム・ソヒョンの輝くような美しさが、この作品に幻想的な彩りを添えていた。

キム・ソヒョンの表現力が際立っている
3本目は『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』(2021年/KBS)だ。 キム・ソヒョンが演じるピョンガン王女は、幼少期に母である王妃を殺され、記憶を失った末に刺客となるという壮絶な運命を背負っていた。
しかし、彼女は絶望に飲み込まれることなく、自らの力で立ち上がり、国を脅かす狡猾な高官たちと激しく闘っていく。その姿は、まさに王女としての威厳と気高さに満ち、キム・ソヒョンはその役を見事に演じ切った。
どの作品も、それぞれ異なる魅力を持ちながらも、キム・ソヒョンという女優の表現力が際立っていることを証明していた。
文=大地 康
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