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【ネタバレあり】「アガサ・オール・アロング」初回2話 魔女界の嫌われ者アガサが帰還!チームワークは大丈夫!?

「ワンダヴィジョン」に初登場した、あの悪名高き魔女アガサ・ハークネスが「アガサ・オール・アロング」でウエストビューに帰ってきた!

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「アガサ・オール・アロング」 (c) 2024 Marvel
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  • 「アガサ・オール・アロング」1話 (c) 2024 Marvel
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「ワンダヴィジョン」に初登場した、あの悪名高き魔女アガサ・ハークネスがウエストビューに帰ってきた!

いや、正確には記憶と魔力をなくしたまま、3年間、何も悪さをせずにウエストビューに留まっていたのだが、今度は「アガサ・オール・アロング」で頂点に返り咲くことを目論んでいる。

「ワンダヴィジョン」でキャスリーン・ハーン演じる“詮索好きな隣人・アグネス”こと魔女アガサ・ハークネスを登場させたクリエイターのジャック・シェイファーが、自らメガホンをとった初回2話。

第1話冒頭から早速、「いったい何を見せられているの?」と往年のシットコム風に始まった「ワンダヴィジョン」と同じような感覚に陥った。

今回は、アガサが妄想の中で“ウエストビューのアグネス”として一匹狼の刑事になりきっている! まるでケイト・ウィンスレットが「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」で演じた女性刑事そのもので、事件現場もそっくり。主人公の刑事が女性版イーストウッドといわれたデンマークの大ヒットドラマ「THE KILLING/キリング」の雰囲気もある。

被害者は、アガサの魔力を奪ったワンダことスカーレット・ウィッチを思わせる。彼女は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のラストで禁断の魔術書「ダークホールド」を葬り去るためにワンダゴア山の下敷きになったはず…。

ワンダは本当に死んだのか、「それはどうかな」とこぼした刑事アグネス・オコナーことアガサの本心が気になるところ。

そして、「レギオン」のオーブリー・プラザ演じるリオ・ヴィダルが連邦捜査官のフリをしてアガサの妄想刑事ドラマに入り込んでくる。アガサがワンダのシットコムでそうしたように。

この2人、過去に相当な因縁がありそうである。激しいバトルを繰り広げる(アガサは魔力を使えないので、もっぱら肉弾戦)シーンもあり、今後注視していきたい“カップル”だ。

リオが「皆があんたの死を願ってる。火あぶりか、つるし首か、溺死にしたがってる」と話すように、アガサは魔女界隈でかなりの嫌われ者らしく、魔女団にスカウトした占いの魔女リリア・コルデルー(パティ・ルポーン)、魔法薬を扱う魔女ジェニファー・ケール(サシーア・ザメイタ)、護衛の魔女アリス・ウー・ガリヴァー(アリ・アン)もそれぞれに事情があって、仕方なく仲間に加わった感じ。

ハーン演じるアガサは想像以上に予測不能で、ときに憎たらしく、ときに同情さえ誘いながらコロコロと表情を変えてこちらまで翻弄してくる。

圧巻なのは、第2話でアガサを含めた4人の魔女たちとハート夫人ことシャロン・デイヴィス(デブラ・ジョー・ラップ)がクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスによる「魔女の道のバラッド」聖歌バージョンを手を取りあって歌うシーン。

それぞれの主張や駆け引きまでもうかがえるようであり、上階では恐ろしい“セイラムの7人”が迫っていることもあって迫力が凄まじい。

しかも第1話の劇中ドラマ「ウエストビューのアグネス」には、「魔女の道のバラッド」犯罪事件簿バージョンが使用されていた。

毎回別バージョンのバラッドが登場してくるのか。第3話からはいよいよ魔女の道に進んでいくが、知らぬ間に「♪どんどん進め…(Down, down, down The Road…)」と口ずさんでしまうのだから、やはりアガサは侮れない。

また、「HEARTSTOPPER ハートストッパー」で大ブレイクし、ゲイを公言する活動家でもあるジョー・ロックの好演も光った。ロックが演じる少年はゴスメイクがとても素敵に似合っていて、ボーイフレンドがいるらしい。

自己紹介のできない魔法がかけられたこの少年は、いったい何者なのだろう。マーベルコミックでは、ウィッカンというヒーローになるワンダの息子ビリー・カプランがゲイのキャラクターとして知られている。あるいはまさか、アガサの息子ニコラス・スクラッチなのか。

アガサは少年を「ビューフォード」(「フィニアスとファーブ」の親友?)や「トト」(『オズの魔法使』のドロシーの犬?)と魔女団に紹介し、バディのつもりのようだが…。

ロックは10月に「HEARTSTOPPER ハートストッパー」第3シーズンも控えており、今作でますます注目を集めそうである。

「アガサ・オール・アロング」は毎週木曜日ディズニープラスにて独占配信中。


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《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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