2024年の大河ドラマは、吉高由里子主演で贈る「光る君へ」が放送中。シネマカフェでは、紫式部の物語を描く本作のキャスト、放送日、相関図、あらすじ、ネタバレレビューなどをまとめてご紹介!
※順次更新
「光る君へ」概要
大河ドラマ第63作目となる本作。「知らなくていいコト」「星降る夜に」でも吉高さんとタッグを組んだ大石静が、紫式部の人生を描く。
あらすじ
千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた紫式部。光源氏=光る君のストーリーの原動力は、秘めた情熱とたぐいまれな想像力と、そして藤原道長への思い――。
放送日
<NHK総合>
毎週日曜日20時~
(再放送)翌週土曜日13時5分~
<BS・BSP4K>
毎週日曜日18時~
<BSP4K>
毎週日曜日12時15分~
キャスト
▼紫式部(まひろ)/吉高由里子
平安時代、10世紀後半に京に生を受けたまひろ。藤原家の生まれではあるが、裕福ではなく、少女のころに知り合う道長と惹かれ合うも、身分差に阻まれる。並外れた文学の才を発揮、想像力と好奇心を育み、考え深く鋭い感性を持つ女性へと成長。のちに結婚、一人娘を育てながら、「源氏物語」として知られる長編小説を書きはじめる。
幼少期:落井実結子
▼藤原道長/柄本佑
まひろとは幼いころに出会い、のちに「源氏物語」の執筆をバックアップする、紫式部生涯のソウルメイト。兄の道隆、道兼の陰で、一見目立たないがどこか光るもののある青年貴族に成長し、やがて若くして政権の中心に躍り出る。
幼少期(三郎):木村皐誠
▼源倫子/黒木華
源雅信の娘で、宇多天皇のひ孫、道長の嫡妻。まひろとも交流があり、不思議な関係が築かれていく。
▼藤原道隆/井浦新
道長の長兄。才色ともに優れており、権力を息子に継がせようと試みる。
▼藤原詮子/吉田羊
道長の姉で、懐仁親王を溺愛する母。次第に宮廷での勢力を増していく。
▼安倍晴明/ユースケ・サンタマリア
陰陽師。
▼藤原宣孝/佐々木蔵之介
為時の同僚で、まひろを幼い頃から知る夫。
▼藤原為時/岸谷五朗
まひろに文学の素養を授ける父。
▼藤原兼家/段田安則
道長の父。権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策し、いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようとする。
▼ちやは/国仲涼子
まひろの母。
▼藤原惟規/高杉真宙
まひろの弟。勉学が苦手で、のんびり、ひょうひょうとした性格。
幼少期(太郎):湯田幸希
▼時姫/三石琴乃
道長の母で、兼家の嫡妻。
▼藤原道兼/玉置玲央
道長の次兄。まひろとの間には、ある因縁が。
▼高階貴子/板谷由夏
道隆の妻。
▼ききょう(清少納言)/ファーストサマーウイカ
歌人・清原元輔の娘。定子のもとに女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす。
▼源明子/瀧内公美
道長のもう一人の妻。
▼藤原実資/秋山竜次
道長の先輩。プライドが高い頑固者。
▼藤原公任/町田啓太
頼忠の息子。道長と友情を育むが、次第に関係が変化。まひろの「源氏物語」に興味を持つ。
▼藤原斉信/金田哲
道長、公任と共に青春時代を過ごす。
▼藤原行成/渡辺大知
道長政権下で蔵人頭に抜擢。文字の美しさでは右に出る者はいない。
▼源俊賢/本田大輔
明子の兄。道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを見定め、頭角を現す。
▼源雅信/益岡徹
倫子の父。左大臣に上りつめる。
▼藤原穆子/石野真子
倫子の母。
▼藤原頼忠/橋爪淳
公任の父。兼家のライバル。名ばかりの関白。
▼藤原定子/高畑充希
道隆の長女。清少納言らが集うサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる。
▼藤原彰子/見上愛
定子と競う立場となる道長の長女。
▼藤原伊周/三浦翔平
道長と火花を散らすライバルとなる、道隆の嫡男。
▼藤原隆家/竜星涼
道長の甥で、伊周、定子の弟。父・道隆の死後、一家没落の憂き目を見るものの、乗りこえ、のちに大宰府に赴任する。
▼円融天皇/坂東巳之助
64代天皇。詮子が入内し、懐仁親王をもうける。
▼花山天皇/本郷奏多
65代天皇。東宮のころから為時による漢籍の指南を受ける。即位後、懐仁親王が東宮になり、事件が起きる。
▼一条天皇/塩野瑛久
66代天皇。道長の甥で、定子を寵愛するが、のちに彰子も入内、政争に巻き込まれる。
▼直秀/毎熊克哉
まひろと道長が影響を受ける、町辻で風刺劇を披露する散楽の一員。
▼赤染衛門/凰稀かなめ
道長の妻・倫子の女房であり、一条天皇の中宮となる娘・彰子にも仕える。
▼乙丸/矢部太郎
まひろの従者。
▼百舌彦/本多力
道長の従者。
▼いと/信川清順
惟規の乳母。
▼藤原道綱/上地雄輔
道長の異腹の兄。
▼藤原寧子/財前直見
道綱を溺愛している母。兼家の妾で、和歌に長け、兼家との日々を「蜻蛉日記」として残した。
▼さわ/野村麻純
まひろの友人。愛情に飢え、一風変わっている。
▼絵師/三遊亭小遊三
まひろが創作することへの最初の入り口となる絵師。
▼藤原忯子/井上咲楽
花山天皇の女御。
▼藤原義懐/高橋光臣
花山天皇の叔父。
▼三条天皇/木村達成
67代天皇。叔父である道長の次女・妍子を妃に迎えるが、即位したのち、道長との確執が深まる。
▼藤原顕光/宮川一朗太
競争相手である公卿たちが早く亡くなったことで、道長の政権下においてNo.2の座につく。
▼藤原頼通/渡邊圭祐
平等院を造営する道長の嫡男。
▼朱仁聡/浩歌
宋からやってきた商人らの長。
▼周明/松下洸平
朱仁聡らと共に越前にやってきた、宋の見習い医師。まひろに宋のことばを教え、親しくなっていく。
スタッフ
脚本:大石静
過去の作品は、連続テレビ小説「オードリー」、大河ドラマ「功名が辻」、「大恋愛~僕を忘れる君と」、「知らなくていいコト」、「星降る夜に」など。
語り:伊東敏恵アナウンサー
音楽
音楽:冬野ユミ
メインテーマ「Amethyst」ほかピアノ演奏:反田恭平
各回の相関図
第8回「招かれざる者」
第9回「遠くの国」
第10回「月夜の陰謀」
第11回「まどう心」
第12回「思いの果て」
第13回「進むべき道」
第14回「星落ちてなお」
第15回「おごれる者たち」
第16回「華の影」
第17回「うつろい」
第18回「岐路」
第19回「放たれた矢」
第20回「望みの先に」
第21回「旅立ち」
あらすじとレビュー<ネタバレあり>
第1回
平安中期、少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部は、政治的な立場が低い父・藤原為時(岸谷五朗)、母・ちやは(国仲涼子)とつつましく暮らしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあい、再び会う約束を交わすが――。
第2回
母の死から6年、まひろ(吉高由里子)は15歳となり、成人の儀式を迎える。一方、道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。姉・詮子(吉田羊)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大、兼家(段田安則)はさらに強固なものにしようと、道兼(玉置玲央)を動かす…。
第3回
自分のせいで放免に捕らえられた道長(柄本佑)を心配するまひろ(吉高由里子)。兼家(段田安則)の指示で道兼(玉置玲央)は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇(坂東巳之助)は弱っていく。兼家は左大臣家の動向を探るため、為時を利用してまひろを間者として送り込む。
第4回
互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)だったが、まひろはついに素性を明かす。円融天皇(坂東巳之助)の譲位を知った詮子(吉田羊)は挨拶のために謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。ある日、まひろは倫子(黒木華)からの依頼で五節の舞を披露する舞姫に選ばれ、そこで驚愕の真実を知ることに。
第5回
道長(柄本佑)が右大臣家の子息であり、6年前に母を手にかけた道兼(玉置玲央)の弟であることを知ったまひろ(吉高由里子)は寝込んでしまう。一方道長は、自らの身分を偽ったことを直接会って説明したいとまひろに文をしたためる。直秀(毎熊克哉)の導きでようやく再会することができた2人だったが…。
第6回
まひろ(吉高由里子)は道長(柄本佑)と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断。一方、道長は道兼(玉置玲央)の口から、まひろの母の事件をもみ消したのが兼家(段田安則)であることを知る。そんな中、宮中で勢いを増す義懐(高橋光臣)一派に対抗するため、道隆(井浦新)は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことに。
第7回
道長(柄本佑)への思いを断ち切れないまひろ(吉高由里子)は、散楽の台本を作ろうと思い立ち、直秀(毎熊克哉)に直談判。まひろの演目は辻で披露され、次第に評判を呼び大盛況に。一方、道長や公任(町田啓太)ら若者たちは打きゅうに参加。まひろは倫子(黒木華)たちと見物に行くことに。
第8回
斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は心中穏やかでない。そんな中、宮中で兼家(段田安則)が倒れ、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に突然現れ…。
第9回
東三条殿に入った盗賊の正体は直秀(毎熊克哉)ら散楽一座だった。道長(柄本佑)の命で検非違使に引き渡される。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろ(吉高由里子)は盗賊仲間と勘違いされ、獄に連行される。
<キャストコメント/君かたり>
第10回
兼家(段田安則)は道長(柄本佑)たち一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。そのころ、まひろ(吉高由里子)は為時(岸谷五朗)を案じ、妾の家を訪ねてみると、最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。
<キャストコメント/君かたり>
第11回
花山天皇(本郷奏多)が退位し、為時(岸谷五朗)は再び官職を失う。まひろ(吉高由里子)は左大臣家の娘・倫子(黒木華)に父が復職できるよう口添えを頼むが断られる。諦めきれないまひろは、兼家(段田安則)に直訴するが…。
<キャストコメント/君かたり>
第12回
道長(柄本佑)の妾になることを断ったまひろ(吉高由里子)。道長(柄本佑)はかねてから持ち上がっていた倫子(黒木華)との縁談を進めるよう兼家(段田安則)に話す。一方、姉の詮子(吉田羊)は、藤原家との因縁が深い明子(瀧内公美)と道長の縁談を進めようと図る。
<キャストコメント/君かたり>
第13回
4年が過ぎ、天皇の元服からわずか20日後、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が入内。貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)は、人買いと揉める親子と遭遇し、助けようとするが…。
<キャストコメント/君かたり>
第14回
仕え先を探すまひろは土御門殿からの帰りに道長と鉢合わせる。兼家は道長らを呼び道隆を後継者にすると告げるが、道兼は納得がいかず激高。兼家が逝去すると跡を継いだ道隆が摂政になり独裁を始める。一方まひろは、たね(竹澤咲子)に読み書きを教えていたが厳しい現実が待ち受けていた…。
<キャストコメント/君かたり>
第15回
道隆は強引に定子を中宮にし詮子を内裏の外へ追いやる。二年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長し道隆の独裁には拍車がかかる。身内びいきの人事を行い定子のために公費を投じるやり方に道長は納得がいかない。一方のまひろはさわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…。
<キャストコメント/君かたり>
第16回
宮中では後宮に伊周や弟の隆家(竜星涼)らが集い賑わうなか詮子が現れる。一条天皇らが緊張するなか伊周は…。一方、都では疫病がまん延。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね悲田院に行った父母が返って来ないと助けを求める。悲田院でまひろが見たのは…。
<キャストコメント/君かたり>
第17回
一命をとりとめたまひろは道長が夜通し看病してくれたことを知らされる。道長は疫病患者を収容する小屋を建てようとしていた。一方、道隆は体調を崩し衰弱し始め、定子は兄・伊周が関白に準ずる職につけるよう一条天皇に働きかける。対する詮子は…。そんななか意外な人物がまひろを訪ねてくる。
<キャストコメント/君かたり>
第18回
道隆の死後、一条天皇が次の関白にと命じたのは道兼だった。道兼は民の為によい政をと奮起するが関白就任の日に倒れ、七日後に亡くなる。一方、まひろは自分のもとを訪ねたききょうから次の関白は伊周か道長かで内裏では話が持ち切りだと聞かされる。夜、まひろが道長との思い出の場所へ行くと…。
<キャストコメント/君かたり>
第19回
道長が右大臣に任命され、先を越された伊周との軋れきが高まっていく。まひろはききょうの計らいで内裏の登華殿を訪ねる。定子との初対面に緊張するなか一条天皇も現れ…。一方、隆家は女に裏切られたと落ち込む伊周を強引に女の家へ連れていく。これが大事件へと発展することに…。
<キャストコメント/君かたり>
第20回
為時が淡路守に任命され惟規(高杉真宙)、いと(清川清順)も大喜びするが、まひろは宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考える。一方内裏では花山院の牛車に矢を放った一件で、一条天皇が伊周と隆家に厳しい処分を命じる。さらに定子は兄弟の不祥事により内裏を出ることを命じられる。絶望のふちに立った定子は…。
<キャストコメント/君かたり>
第21回
追い詰められた定子が髪をおろしたことが内裏に広まり、一条天皇はショックを受ける。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周を実資(秋山竜次)らが捜索しやがて発見する。定子を守ることができず落胆するききょうを励ましたいまひろは、中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイスする…。