これまでにないほどの猛烈な暑さが続くこの夏、女性主人公たちが活躍する映画が相次いで公開され、猛烈なパワーと熱を放っている。国連女性機関(UN Women)の情報によれば、今日のメディア業界で女性が主人公として描かれた作品はわずか23%。エンタメ業界全体がジェンダー平等を大きな目標として改善に取り組んでいる真っ只中に、日本で公開を迎えることになる女性たちがパワフルに描かれる作品をピックアップした。
『バービー』 8月11日公開
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みんな大好きバービー人形が映画に。おしゃれでキュート、常に時代を読み、性別や人種を超えて新しい可能性と希望を人々に与えてきたバービーの冒険が描かれる。マーゴット・ロビーがバービー、ライアン・ゴズリングがケンに扮し、『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で“現代女性の代弁者”として多くの支持を集めるグレタ・ガーウィグが監督を務める。
映画関係者も「これは究極の女性エンパワーメント映画」と語る本作は、バービーの勇気あるパワフルな姿に元気をもらえるはず。
『リボルバー・リリー』 8月11日公開
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ハードボイルドなダークヒロインを描いた長浦京の同名小説を原作に、行定勲監督が映画化。綾瀬はるかが冷徹非情な諜報員・小曽根百合に扮し、本格的なガンアクションに挑戦。誰もが憧れてしまうようなダークヒロイン像を新たに作り上げた。
主人公の元敏腕スパイ・百合のみならず、パワフルに戦う女性キャラクターが多数登場。シシド・カフカと古川琴音が演じる百合の仲間の活躍にも期待してほしい。
『エリザベート 1878』 8月25日公開
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日本でも宝塚歌劇団、東宝ミュージカルの大人気演目の主人公で、「シシィ」として広く親しまれているオーストリア皇妃エリザベート。
本作は、40歳となったエリザベートの1年間に焦点を当て、大胆かつ斬新で、自由奔放な演出と、美術と音楽で、若さと美しさという基準によってのみ存在価値を測られてきた彼女の素顔を浮き彫りにする意欲作。『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープスが自由を渇望する後年のエリザベートを好演。
『私たちの声』 9月1日公開
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「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画制作会社「We Do It Together」企画のもと、世界のエンタメ業界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つのショートストーリーを描いた作品。
出演者は、ジェニファー・ハドソン、カーラ・デルヴィーニュ、エヴァ・ロンゴリア、マーシャ・ゲイ・ハーデン、マルゲリータ・ブイ、ジャクリーン・フェルナンデスらが名を連ね、監督には、『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィック、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や『ドリーム』で知られる女優タラジ・P・ヘンソンほか、世界の映画賞を獲得している注目の女性監督たちが参加している。
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日本版ストーリーでは、唯一無二の存在感が光る女優・杏と、監督作が軒並み国内外で高い評価を受ける呉美保監督が初タッグを組み、家事、育児、仕事に励み忙しい毎日過ごすシングルマザーの物語を描いている。
仕事、家庭のこと、人間関係に生活環境の悩みまで、共感を呼ぶ等身大のドラマは観客に勇気を与える作品となりそう。さらに本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネートを果たしたダイアン・ウォーレンが手掛ける主題歌「Applause」も、タイトルどおりいまを生きる全ての人々に“拍手喝采”を送ってくれる。観れば明日が、昨日よりも楽しみになる、ポジティブな気持ちになれる7つの物語だ。
『私たちの声』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。