ジャンル不問のコミックサイト「COMIC MeDu(こみっくめづ)」に連載された漫画「コーポ・ア・コーポ」(株式会社ジーオーティー刊)を実写映画化。主人公・辰巳ユリ役で若手注目俳優・馬場ふみかが主演を務めることが発表され、馬場さんと原作者・岩浪れんじ氏からのコメント、キャラクター写真が到着した。
“得体の知れぬ日常を底知れぬ生命力で渉(わた)る。そんな人たちが、ここにいる”と、「苦役列車」「無銭横町」などの私小説で知られる芥川賞作家の西村賢太氏が生前に称賛を贈った同名漫画を原作にした本作。
大阪の安アパート・コーポの訳ありな住人たちを取り巻く人間模様を生々しく、飄々と、ときに温かな眼差しで描き、“今、読むべき漫画”として注目を集めている。
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家族のしがらみから逃げ、どこか人生を諦観しているような主人公のフリーター・辰巳ユリを演じるのは、『恋は光』で第44回ヨコハマ映画祭にて最優秀新人賞を受賞した馬場ふみか。スカジャンを羽織り、終始無気力そうな表情で原作のユリを体現する。
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また、ユリの住む「コーポ」の個性豊かな住人として、いつもきちんと背広を着ているサラリーマン風情だが、その素顔は女性に貢がせて生計を立てている中条紘役に東出昌大。
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日雇いの肉体労働をし、部屋に女性を連れ込む石田鉄平には、映画、ドラマと幅広い作品に数多く出演している注目の若手俳優・倉悠貴。
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当たりが良いが怪しげな商売を営む宮地友三を演じるのは、個性的な存在感を発揮している名バイプレーヤー・笹野高史。
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ユリの弟・カズオは前田旺志郎が演じ、女子大生・高橋を北村優衣、いつもタバコを交換したがるおばさんを藤原しおり、そして、ユリを毛嫌いする母親・信乃に片岡礼子と多彩なキャストたちが演じることも併せて発表された。
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ユリたち4人を中心に、彼女たちの過去や人間関係が徐々に紐解かれていく中で、しぶとく生きようとする人間たちが描かれていく。
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コメント到着
馬場ふみか
何があってもなくても、ただ生きているから今日も生きていく。ぶっきらぼうなようで、優しく繊細に他人の心を感じるユリでした。周りの環境に少しずつ影響を受けながらも、決して流されるわけではなく、淡々と日々を生きていくユリの姿はとても愛おしかったです。「どうしようもないなぁ」と思うけれど、なんだか愛せるコーポの住人たちと彼らを取り巻く様々な環境。少しずつ変化し、ゆらぎながらも暖かく存在し続ける…そんな映画になっていると思います。劇場でこの“ゆらぎ”を体感してほしいです。
原作:岩浪れんじ
コーポ・ア・コーポは私にとって初めての連載作品なのですがまず連載が決まった時「本当か?」と思い連載が始まって「本当だった」となり単行本になると聞いて「本当に?」となり一巻が出て「本当だった」と思いましたので、映画化しますと聞いてまた「本当に?」と思い、担当さんから脚本などいただき「本当?」と思い続け、キャストさんやスケジュールなどを聞き「本当なのか?」と思い、皆さんよりちょっと先に観まして「ここまで来ると本当なのかもしれない?!」と思いまして今これを書いています。
公開されるまで「本当なの?」と思い続けるんだろうなと思いますが感動が後から追ってくるタイプなので公開後自分の漫画が映画になった事がとても嬉しくなって一生の記念になるんだろうなと思うと今から楽しみです。本当だと良いな。
『コーポ・ア・コーポ』は11月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。