エスキル・フォクト監督最新作『イノセンツ』より30秒予告と日本版ビジュアルが解禁された。
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『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクトが監督を務める本作。夏休みの郊外の住宅団地を舞台に、超能力に目覚めた子どもたちがその力に飲み込まれていく様を、静謐な映像表現で描いた。
本国アカデミー賞4冠(アマンダ賞 監督・撮影・音響・編集)のほか、世界の映画祭で16映画賞を受賞し、アメリカの批評家サイトRottenTomatoesでは満足度96%を獲得するなど高い評価を得た。監督は大友克洋による漫画「童夢」からインスピレーションを受けて本作を作り上げたとも語っている。
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解禁された予告は、両親と重い自閉症でまったく言葉を話せない姉アナとともに緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダに、同じ団地の別棟に住むベンが「いいもの見たい?」と声を掛けるところから始まる。無邪気に森の中で遊び始めるベンとイーダ。ベンがイーダが構えた木の棒の方に向けて力を込めると、真っ二つに木が折れ、2人は大興奮する。
実はベンは心の中で念じただけで、小石などの物体を動かすことができる特殊な能力を持っていたのだ。その魔法のような力に驚いたイーダは、たちまちベンと親しくなり、大人たちの目が届かないところで、サイキック・パワーのテストを繰り返していく。
しかし、他人を自在に操れるようになったベンのネガティヴな想念が暴走し、もはやとどまるところを知らずにふくれ上がり過激になっていく…。「やめてママ!」と怯えるアイシャ、突如吠え出す犬。指に抵抗し曲がる水。額から血を流す女性。ガラスを手で握り滴る血。倒れ込む少女。これらは一体、何を表すのか?
遊びだった時間は次第にエスカレートし、取り返しのつかない狂気となり、<衝撃の夏休み>が始まるのだった…。
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併せて解禁となった日本版ビジュアルは、ヨアキム・トリアー監督作『わたしは最悪。』も手掛けたアートディレクターの石井勇一が担当。少年少女が住む団地の前で、重力に反し逆さまになったブランコに仰向けで乗る少女の姿が映し出されている。そのどこか不安定な様相とともに、ところどころ半転した「大人には、秘密。」の文字が配されており、大人の常識は一切通用しない、超能力を持つ子どもたちの不穏な世界が表現されている。
『イノセンツ』は7月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。