昨年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞をW受賞したフランス映画『サントメール ある被告』を手掛け、ケイト・ブランシェットやバリー・ジェンキンスから賞賛を浴びる新たな才能、アリス・ディオップ監督が7月に来日決定。監督からのメッセージ動画が到着した。
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若き女性作家ラマが傍聴する、ある裁判。被告は、生後15か月の幼い娘を殺害した罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか――というストーリー。
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ドキュメンタリー作家として高い評価を受け、初めての長編劇映画となる本作でセネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップは、実際の裁判記録をそのままセリフに使用する斬新な手法と巧みな演出が絶賛され、『TAR/ター』の俳優ケイト・ブランシェット、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督、『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督など錚々たる映画人が評価。いまや世界で最も次回作が期待される才能となった。
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そんなディオップ監督が7月に来日、「観客と話したい」というディオップ監督の希望から、貴重な3daysトークイベントの開催も決定した。
到着したメッセージ動画で監督は「観客は刑事裁判の陪審員になったように感じるでしょう。皆さんを『体験』へと誘う映画なのです」と、本作の魅力を語っている。
なお、来日に合わせ、監督が2021年に発表したドキュメンタリー映画『私たち』の上映も決定した。
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<『私たち』あらすじ>
パリを南北に走るRERのB線沿い、「郊外」と呼ばれる地域に暮らす人々を追う。移民の整備士、サン=ドニ大聖堂でルイ16世の死を悼む信心深い人々、患者宅を訪ねて回る看護師、かつてドランシー収容所に収監された人々の記憶、夏の静けさを楽しむ若者たち、作家、狩猟愛好家、監督自身の幼少期の思い出の場所…。数々の断片が全体を構成し、「私たち」の全貌が見えてくる。
2021年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門作品賞受賞。
『サントメール ある被告』は7月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。
■アリス・ディオップ監督来日3 daysトークイベント日程
・Day 1
7月14日(金)18:30~Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
『サントメール ある被告』アフタートーク
・Day 2
7月15日(土)17:00~ 東京日仏学院 エスパス・イマージュ
『私たち』アフタートーク
・Day 3
7月16日(日)18:30~Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
『サントメール ある被告』アフタートーク
※やむを得ない事情により中止となる場合もあり。