昨年、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が大ヒットし、数々の賞を受賞&ゴールデングローブ賞でも主演女優賞に候補入りしているミシェル・ヨー。60歳にして主演を務め、飛躍し続けるミシェルが、CBS局の「Sunday Morning」でセス・ドエインからインタビューを受けた。
以前からミシェルが明かしているように、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の主人公は本来男性であり、最初にジャッキー・チェンにオファーされた役だった。しかし、最終的にはミシェルが役をゲットし、同作が高い評価を得ることになった。
特にエンタメ業界では「年を取れば取るほど、能力よりも年齢で見られてしまう」と痛感しているというミシェルだが、自分を信じてくれた監督のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(ダニエルズ)にとても感謝しているようだ。「『彼女ならできる。この業界でアクションができて、おもしろくて、ドラマティックで、誠実な人と言えば彼女なんだ!』ってね。どれだけうれしかったことか」とダニエルズが自分を推してくれたことをふり返り、涙をにじませた。
セスに「感動したんですね?」と聞かれると、「そうですね。自分の能力を発揮する機会を与えてくれたようなものだから」と頷いた。
「ある年齢に達したからといって、キャリアが低迷したり終わってしまうなんて、イヤですよね。主人公やヒーローが50代、60代…もっと年上の脚本だってあるんです。娘と一緒に冒険を繰り広げる話とかね。『頼むからチャンスをくれ!』って感じです。だって、私はまだいろんなことをできると感じていますから」と心境を語った。