ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されたダーレン・アロノフスキー監督作『The Whale』(原題)が、6分間のスタンディングオベーションを受けた。
主演のブレンダン・フレイザーは、観客から温かく受け入れられたことに感極まって涙し、深々とおじぎ。その様子を収めた動画を、過去に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』でブレンダンと共演したドウェイン・ジョンソンが、ツイッターでリツイートした。
「ブレンダンにこのような素晴らしい拍手喝采が贈られているのを見て、とてもうれしいです。ブレンダンは、私がハリウッドでキャリアをスタートさせるきっかけであり、初出演となった『ハムナプトラ』シリーズでサポートしてくれました。あなたの成功を応援していますよ。それと親友のダーレン・アロノフスキー、おめでとう!」と2人を祝福した。
ブレンダンは1990年代後半から2000年代に『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』で主演を務め、人気を獲得。しかし、その後はキャリアの低迷が続いた。2018年にはその原因の一つとして、2003年にハリウッド外国人記者協会の元会長フィリップ・バーグからセクハラ被害を受けたことを明かしていた。
『The Whale』で、ブレンダンは体重600ポンド(約272キロ)の中年男性チャーリーを演じている。チャーリーにはゲイの恋人のために家族を捨てたという過去があった。その後恋人が亡くなり、疎遠になっていた17歳の娘(セイディ・シンク)との絆を取り戻そうとするという物語。