山田裕貴主演、松本まりか共演で佐藤泰志の短編小説を実写化した『夜、鳥たちが啼く』。この度、本作のポスタービジュアル&場面写真が解禁、本作に出演するキャスト陣も明らかとなった。
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「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」などで知られる作家・佐藤泰志による短編小説「夜、鳥たちが啼く」(所収「大きなハードルと小さなハードル」河出文庫刊)を、同2作を手掛けた高田亮の脚本、『アルプススタンドのはしの方』『愛なのに』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』などジャンルを問わず話題作を生み出し続け、高い評価を得る鬼才・城定秀夫監督で映画化した本作。
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山田裕貴が内に秘めた破壊衝動と葛藤する売れない小説家の主人公・慎一を演じ、離婚を機に息子とともに慎一のもとに身を寄せるヒロイン・裕子を松本まりかが演じている。傷つくことを恐れ、他者との深い関わりを避けて生きようとしながらも、人生を灯す一筋の光を見つけようともがく生身の人間の姿を、山田さん、松本さんの両名が静謐かつ鮮烈な熱演でスクリーンに刻み込む。
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この度、本作の追加キャストが解禁。裕子の息子であるアキラ役に森優理斗、慎一の元を去る恋人・文子役に中村ゆりか、裕子の別れた旦那で慎一の友人でもある邦博役としてカトウシンスケが出演。さらに、藤田朋子、宇野祥平ら日本を代表する実力派俳優が集結している。
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そして、解禁となった場面写真では、飲み屋街を虚ろな目で一人歩く慎一の姿や、キツい眼差しで向かいに座る女性を見据える裕子の姿が写し出されており、彼らの奥底には拭いきれない鈍い痛みが存在することが伺える。
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一方で、2人で瓶ビールを飲み交わす姿や、慎一、裕子、アキラの3人が親子のように優しく笑う希望を感じさせる画像も到着。傷ついた者たちがほんの少しだけ前を向いて小さな一歩を踏み出す仄かな希望を感じさせる。
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また、併せて解禁となったポスタービジュアルは、慎一と裕子が、どこか沈んだ表情で正反対を向く物憂げな雰囲気が目を引くデザイン。ブルーと紫、そしてかすかに感じ取れる絶妙な光が差し込まれた繊細な色合いは、美しく、そして徹底的に優しく映し出される映画の世界観を表現している。
『夜、鳥たちが啼く』は12月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。