崖っぷちシェフの予測不能な一夜を描く『ボイリング・ポイント/沸騰』のメイキング映像が、映画公開に先駆けて到着。緊張感にあふれた撮影の現場が記録されている。
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本作は、ロンドンの高級レストランを舞台に、崖っぷちのオーナーシェフの波乱に満ちたスリリングな一夜を、全編90分ワンショットで捉えた。ノーCG、ノー編集、人気レストランの表と裏を同時に味わえる、濃密な人間ドラマとなっている。
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“キャスト編”と題された今回の映像は、映像は主役のオーナーシェフ・アンディ役のスティーブン・グレアムや、副料理長・カーリー役のヴィネット・ロビンソンを中心に、撮影の流れをシミュレーションし、キャラクターの心境を役者とスタッフで確認し合う様子が見られる。
また、スティーブンと『スナッチ』(ガイ・リッチー監督)でも共演したライバルシェフでタレントのアリステア・スカイ役のジェイソン・フレミングは、「恐怖は連帯感を生む。普通の映画だとNGが出たら撮り直すだけ。でも本作だと自分の出番以前のシーンも台無しになる。そんな現場の緊張感が役者からいい演技を引き出した。すごい面白い現場だった」と90分ワンカット撮影の様子を語る。
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コック・フリーマン役のレイ・パンサキは「スティーブンの記憶力はすさまじい。他の演者の動きまで覚えていた」と言い、撮影中に自分が次の動きをうっかり忘れたとき、瞬時にスティーブンが自分の立ち位置まで教えてくれたというエピソードを披露。
さらに、それぞれ役作りも工夫していた俳優陣。バーテンダー役のタズ・スカイラーはカクテルの講義を受講、バーデンターのアルバイトまで経験したそう。注目のNetflix作品「ONE PIECE」ではサンジ役に決定したことでも話題のそんなタズの劇中ショットやメイキング写真も公開。
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一方、副料理長・カーリー役のヴィネット・ロビンソンは、ミシュラン2つ星を誇るガストロパブの最高峰ハーウッド・アームスのシェフ、サリー・アビーの仕事を手伝いながら見学。「“シェフとして最も苦労したことは何?”という質問への回答に涙が出そうになった」とふり返り、「女性がシェフとして活躍することは並大抵のことではない。でも最近のシェフたちは環境を変えようとしている。その結果、昔のような息苦しさが消えつつある」と話している。
『ボイリング・ポイント/沸騰』は7月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。