第23回釜山国際映画4部門受賞をはじめ、第48回ロッテルダム国際映画祭、第37回ミュンヘン国際映画祭など、海外の映画祭でも新しい才能として注目を浴びた韓国映画『なまず』より、韓国の名俳優ムン・ソリが登場する本編映像が解禁された。
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この度解禁されたのは、本作の舞台のひとつである病院での出来事を映したワンシーン。鮮やかな水色の壁が広がる一室で、紫色の受話器コードが部屋の隅から隅まで伸びていくカットから始まる。受話器を持つのは副院長イ・ギョンジン(ムン・ソリ)。電話の相手に対し、「欠勤の理由は?」と詰め寄っている様子を捉えている。「体調不良ですか」「お大事に」と返しているが、その表情からはかなり怪しんでいる様子がうかがえる。
そこに本作の主人公で看護師のヨ・ユニョン(イ・ジュヨン)がちらっと挨拶に入り、すぐに出て行こうとする。実はユニョンは前日、イ副院長からある疑惑をかけられ自宅待機を命じられていたのだ。そんなユニョンを見つけ、「大変なことになった」と話すイ副院長。“大変なこと”とは何なのか。本編が気になる映像になっている。
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ムン・ソリと言えば、現在日本でも公開中の映画『三姉妹』や、『オアシス』、『ハハハ』、『お嬢さん』、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』など数多くの作品で存在感を放つ名俳優であり、監督・プロデューサーとしても活動する大ベテラン。
ムン・ソリとの共演についてイ・ジュヨンは「ムン・ソリ先輩が出演されると聞いて、『なまず』は私の人生でこれ以上ないチャンスだと思った。共演できて本当に光栄」と語っており、後輩からも慕われ尊敬されていることが分かる。
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またムン・ソリが演じる“信じたくない副院長”というちょっと変わった役柄について、イ・オクソプ監督は「愛らしい役にしたかった」と語っており、もともとムン・ソリのファンだったことも明かしている。
ムン・ソリ自身は「シナリオを見て魅了された。強く見えるけど、人を信じることが出来ない弱い人。信用が壊れた時、人の心がどのようになるのかが分かる人物」と分析し、「機会があればまたイ・オクソプ監督と一緒に仕事がしたい」と、新しい才能を称えている。
『なまず』は7月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。