ロシアによるウクライナ侵攻を受け、大手映画会社のディズニー、ワーナー、ソニー、パラマウント、ユニバーサルが相次いでロシアでの新作の劇場公開を「一時中止する」と発表した。
この動きは映画祭にも波及し、カンヌ国際映画祭が「ウクライナ支持」を表明。今年の映画祭で、状況によってはロシアの代表団の参加を拒否する考えを示した。
「2022年の冬のいま、カンヌ国際映画祭は準備期間に入っています。ウクライナの人々が納得する形で戦争が終わらない限りは、私たちはロシアの公式代表団およびロシア政府の関係者を受け入れないと決めました」と公式HPで声明を発表。
一方で、「危険を冒しながらも、ウクライナに対する攻撃と侵攻に抗議しているロシアの人々にはその勇気に敬意を表する」と称え、そういったロシア人の中には芸術家と映画業界の人もいると加えた。
最後に、「カンヌ国際映画祭は平和と自由を守るために、暴力、抑圧、不当行為に対する批判の声を上げる芸術家と映画業界者に尽くします」と表明した。
第75回カンヌ国際映画祭は、5月17日から28日まで開催予定。