来年2月10日から20日まで開催される第72回ベルリン国際映画祭で、フランスの女優イザベル・ユペールが、金熊名誉賞を受賞することが分かった。授与式は15日に行われる。「Variety」誌が伝えた。
同映画祭のディレクターは、「イザベル・ユペールはすべてのメジャーな映画祭で高い評価を受けてきた数少ないアーティストであり、比類のないキャリアを築いてきたことから、金熊名誉賞の受賞は、自然な成り行きのように見えるかもしれません。しかし、イザベルは単なる有名な俳優にとどまらず、リスクを取ることをためらわないし、トレンドの主流にとらわれないという妥協しないアーティストなのです」とイザベルを称賛している。
イザベルは14歳で演技の勉強を始め、パリのフランス国立高等演劇学校で学んだ。1971年の『夏の日のフォスティーヌ』で映画デビュー。フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で、『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』と『エル ELLE』で2度の主演女優賞に輝き、同賞で14回ノミネートされている。
『エル ELLE』のイザベルの演技は世界中で高く評価され、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞し、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。
第72回ベルリン国際映画祭では、イザベルの50年にわたる俳優人生を称え、過去の作品を上映するという。