第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど、国内外から注目を集める映画作家・濱口竜介の最新作となる短編集『偶然と想像』の劇場公開が2021年12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開されることが決定。東京での封切館となるBunkamuraル・シネマでは、1989年の開館以来日本映画のロードショーは初となる。
本作は、ベルリン国際映画祭の後も海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催した第17回CineFestミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞するなど快挙を果たしている。
また、一足先に公開された海外からは、「今年のベスト映画の中でも最良の1本にして、美しき人生賛歌。」(フィルム・ステージ)、「軽やかであると同時にシリアス。わたしたちの人生がいかに些細なことで正しい、あるいは間違った方向に進むのかについて考えさせられる。本当に楽しく、爽快な映画体験」(ガーディアン)など、絶賛のコメントが数多く寄せられている。
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ベルリン映画祭授賞式では、「一番の見どころはと問われたら“役者の皆さんの演技”だ」と答えた濱口監督。連続テレビ小説「エール」や「コントが始まる」など話題作に出演し、圧倒的な存在感を放つ古川琴音をはじめ、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれが濱口作品に初出演。そして濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣が集結。
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併せて解禁となった日本版ポスターは、イタリア版ポスターに使用されたイラストを採用したデザイン。3つの短編に出演する、それぞれの登場人物が軽やかなタッチで描画されており、「偶然」をモチーフとした物語の中で、人のどんな本音、思惑が垣間見られるか期待が高まる。
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なお、本作は12月17日(金)からの劇場公開と同時にオンライン公開も決定。配給のInclineが新しく開設する配信プラットフォーム「Reel」(読み:リール)にて、全国での劇場公開期間限定で有料配信を行う。
『偶然と想像』は12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。