大変な仕事だけど、多くの女性が活躍中! ニューヨークのエンタメ業界
――この先、増田さんが仕事でやってみたいことは何ですか?
これまで、テレビの仕事をやりつつ、たまに映画にも携わらせてもらってきましたが、もうちょっと映画の仕事をやりたいですね。映画は、やはりテレビドラマと比べると、準備期間がしっかりとあって、それが作品に反映されるし、デザイナーさんの決定権も強いんですね。テレビはどうしてもプロデューサーの力が大きいんですが、映画はディレクターをはじめとしたスタッフ、俳優、みんなで作り上げていく感じがより強いと思います。できればハリウッドの大きな作品、ビリオンバジェットの作品でワードローブ・スーパーバイザーをやってみたいですね。
いまだに自分が何者で、ここで何をしてるんだろう? って悩むこともありますが、スーパーバイザーとして、常に作品を経験するごとに成長させてもらっているし、学ぶことが多いです。自分でこの仕事を「天職」と思ったことはないんですけど(笑)、声をかけ続けていただけるということは、やっぱり向いてるんだろうなと思います。とはいえ、どんな仕事でも自分の代わりっているんですよ。だからこそ、与えられた環境で、自分に何ができるのか? そこでできる限りのことをしたいなと思っています。

ニューヨークのエンタメの世界で数少ないアジア系ということも含めて、私なりのスーパーバイザーの在り方を作ることができたらと思います。やっぱり、日本人がこんなにいないというのもおかしい! 拘束時間が長くて、一度現場に入れば12時間は拘束されますし、出産や子育てをしたい・している女性は特に大変です(苦笑)。それでもたくさんの女性が活躍している業界ですし、ニューヨークのエンタメの世界で、もっともっと日本人のコミュニティが広がってほしいです。コスチューマーでもヘアメイクでもいいし、照明、音響…いろんなポジションがあるので、ぜひ興味のある人にはこちらのエンターテインメントの世界にどんどん挑戦してほしいですね。