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劇中、ほぼパティンソンとデフォーの2人しか登場しないことでも話題の本作。人間の感情を際立たせるモノクロームの映像や、サイレント映画からトーキーへの移行期に隆盛した正方形に近い画面サイズにこだわったことで“シネマティックな映像美”も実現している。

解禁された映像は、浴びるように酒をあおるトーマス(デフォー)とイーフレイム(パティンソン)の姿から始まる。4週間に渡る灯台守としての任期を終え、ようやく絶海の孤島から脱出できると思ったのも束の間、吹き荒ぶ嵐のせいで船は島に到着しない。
そのことがきっかけで、それまで保たれていた2人の間の絶妙な緊張と距離感が途切れ、飲み、歌い、踊り狂っていく。彼らが歌う古くから水夫の間に伝わる民謡「Doodle Let Me Go (aller Girls)」がいつまでも耳にこびりついて離れない。そして、彼らが陥るさらなる狂気のドラマを予感させる映像だ。
狂気に取り憑かれた男達の恐怖や愛憎を描き出し、“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中、互いの魂をぶつけ合うような鬼気迫るやり取りを繰り広げる彼らの壮絶な演技合戦は、数多くの映画祭で大絶賛。スリリングで謎めいていながらも、人間の本質に迫るような凄みを持った物語に、魅了されるに違いない。
『ライトハウス』は7月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。