マイティ・ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟ロキは、王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から故郷アスガルドの王座を狙う。また、『アベンジャーズ』ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として登場し、変幻自在に他人に化け、巧みな話術で人の心を操り、ミステリアスなカリスマ性を発揮。生来のいたずら心をこじらせて立派なヴィランへと成長したロキが地球侵略を試みたからこそ“アベンジャーズ”が結成されるなど、マーベル・スタジオ映画作品メガヒットの影の立役者のひとりでもある。
本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が最後に現れたのは『エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で、捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から姿を消していた。
数々の悪行の一方で同じ数の失敗を繰り返したり、時に兄弟の強い絆を思わせたりと、プライドは高いものの完璧でない一面、さみしがり屋で、割と捕まりがちながら性懲りもなく嘘と悪戯を愛する姿が愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。

本作は、そんな彼が逃げ去った後の物語。四次元キューブを手に入れ、時空を超えてアベンジャーズたちから逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を与えられ、時空を超えた壮大な戦いに巻き込まれることに。
解禁された映像ではTVAに囚われている身にも関わらず、発する言葉は「私は賢い」「甘いな、私を操れると思うとは」「私は十枚上手だ」「私を信頼しろ」と高飛車な姿勢はいつもの通り。TVAの職員(オーウェン・ウィルソン)からは「君の人生をたどってみたが、50回は人を裏切っている」と言われるも、全くブレない彼は「二度としない」と宣言する――。
物語の全貌こそ見えないが、数々の“裏切り”フラグを立てながら様々なビジュアルで様々な時代や場所に現れるロキ。そして故郷アスガルドを思わせるようなシーンをはじめ、マーベル映画が目にした光景もあり、“裏切り王子ロキ”の世界の“時間“を股にかけた冒険が気になる映像だ。
“世界で今最も人気があるドラマシリーズ”にも選ばれた「ワンダヴィジョン」、キャプテン・アメリカの盾(=意志)を継ぐヒーローを巡る物語としてディズニープラス史上最高のオープニング視聴数を記録した「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」と全世界で注目されるマーベル・スタジオのドラマシリーズ。本作は、その第3弾として注目を集めている。
「ロキ」は6月11日(金)16時よりDisney+(ディズニープラス)にて日米同時配信。