中国で再上映中の『アバター』が絶好調だ。今月12日より再上映されてからわずか数日で、世界歴代興収2位から1位に返り咲くほどの興収を稼ぎ出した。再上映より10日経ったいまも客足は途絶えず、昨年公開された『ムーラン』の国内興収を抜かしたことが明らかになった。「Box Office Mojo」の調べによると、『アバター』は現在までに4400万ドル(約48億円)を稼ぎ出したといい、『ムーラン』の4100万ドル(約45億円)をあっけなく超えてしまった。『ムーラン』はアメリカでは、1998年のアニメ版『ムーラン』のファンからは歓迎されなかったものの、批評家からはおおむね前向きな評価を受けた。一方、中国では映画のベースとなっている同国に古くから伝わる「花木蘭」(ファ・ムーラン)の物語を、「正しく伝えていない」「アメリカナイズドしすぎ」として批判が殺到していた。キャストにリウ・イーフェイやコン・リーといった中国出身の俳優を集め、中国での大ヒットを期待していたディズニーにとっては痛手となった。中国では、コロナ禍で再上映された映画は『アバター』のほか、3D版『ハリー・ポッターと賢者の石』がある。昨年8月に再上映された同作の興収は、3000万ドル(約33億円)だった。
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