同社は2月12日、2020年の動画配信(VOD)市場規模推計と、その後2025年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2021-2025年)レポート」を発行。そこから、定額制動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、動画配信販売(EST)を合わせた2020年の動画配信市場全体の規模を推計すると、前年比33.1%増の3,894億円となり、大きく伸長したことが分かった。
中でもSVOD市場では、前年と比べて多くのサービスが規模を拡大。その結果、市場全体の規模も大きくなり、2020年のSVOD市場規模は3,238億円であると推計されるという。
サービス別では、2019年シェア1位の「Netflix」は、2020年シェアで19.5%(前年比+5.7pt)とさらに拡大し、再び1位を獲得。また、2019年は3位だった「Amazonプライム・ビデオ」は、12.6%(前年比+1.8pt)と2位に上昇。「U-NEXT」もシェアを高め、続く全体で3位に、日本勢の中では最も高いシェアとなっている。

そして動画配信市場全体の規模の将来予測としては、2025年までの動画配信市場全体の成長スピードを「ベース」「楽観」「悲観」の3つのシナリオで試算したうち、「ベース」シナリオでは、現状の日本の動画配信市場の成長スピードがコロナ流行前の米国と同程度で鈍化していくと見込んでおり、2025年にかけて年平均11.1%で成長し、2025年には6,583億円まで拡大すると試算。
DVD・Blu-ray市場は今後も縮小する予測で、動画配信市場がそれを上回るペースで拡大し、「ベース」シナリオのDVD・Blu-rayと動画配信を合わせた市場規模全体では、2025年にむけて年平均成長率5.2%で拡大する予想だという。