その年に公開された映画の中からベスト作品や映画人を表彰する「エル シネマアワード」が、今回、史上初のELLE Japan公式YouTubeとTwitterで行われたオンライン生配信で実施。生配信では、文化人やジャーナリスト、エル・エディターなどの投票によって、2020年に公開された国内外の映画の中からべスト映画を決定。

さらに日本の映画界において、今年もっとも輝いた女優・俳優・監督に贈る4部門の発表が行われた。「エル ベストアクトレス賞」には蒼井さんを選出。2020年は『ロマンスドール』『スパイの妻<劇場版>』『おらおらでひとりいぐも』と3本の映画に出演。特に主演を務めた『スパイの妻<劇場版>』では作品としても第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、世界の映画界でも唯一無二の女優として認められた年となった。
また、「エル ベストディレクター賞」には『スパイの妻<劇場版>』で、日本人としては17年前の『座頭市』の北野武監督以来という快挙を成し遂げた黒沢清監督が選出。受賞者VTRでは「アルマーニ(ARMANI)」のタキシード姿を披露した。
来年は映画『るろうに剣心 最終章』 の公開も控えている蒼井さん。受賞者VTRでは「ヴァレンティノ(Valentino)」の黒のロングドレスに、「ショパール(Chopard)」のダイヤモンドのネックレスを着用し、シンプルながらも凛として美しい輝きを放った。

そして「エル メン賞」は横浜さんが受賞。2020年は映画『きみの瞳(め)が問いかけている』にW主演、元・天才キックボクサー役という難役を世界大会で優勝したこともある空手経験を活かしながら、心揺さぶる圧倒的な純愛像で演じ切った。さらに、2020年は日本アカデミー賞新人俳優賞に加え、エランドール賞新人賞を受賞し、映画界のみならずドラマ界でもより一層存在感が増した年となった。
また、世界的ファッションブランド「ディオール(Dior)」のメンズ初のジャパンアンバサダー就任や、「第15回ソウルドラマアワード」を受賞するなど、グローバルな活躍も光った。受賞者VTRで着用したのは「ディオール」の洗練されたスーツスタイルを堂々と着こなし、受賞ムードを盛り上げていた。
「エル・ガール ニューディレクター賞」には、女優・監督の池田さんが選出。2020年はNetfilx配信の「FOLLOWERS」、映画『一度死んでみた』など女優として活躍する傍ら、初めての監督作品『夏、至るころ』を発表。

監督・原案を手掛けた同作では、10代で上京した彼女自身のエピソードを原案に、オリジナル脚本を映像化した作品で瑞々しい演出力を発揮し、韓国で開催された第21回全州国際映画祭、中国の第23回上海国際映画祭に正式招待。未来の映画界を担う次世代クリエイターとして、今後の活躍が楽しみな存在となっている。
なお、「エル シネマ大賞」にはグレタ・ガーウィグ監督『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が選出された。
