『ゲット・アウト』や『パージ』シリーズで知られ、斬新なアイディアによる新時代のハリウッド作品を次々とヒットさせるブラムハウス・プロダクションズを牽引するジェイソン・ブラムが製作する本作。

現代のアメリカを二極化する“上流階級VS庶民階級”や、WEB上にはびこる陰謀論に着想を得たとされ、さらに昨今、日本でも問題となっているSNS上でのヘイト発言などを「人間狩り」に置き換えて過激かつ痛烈に風刺。
残酷な描写やその内容から、トランプ大統領が作品名こそ挙げなかったもののツイッターで批判するなど物議を醸し、銃乱射事件が相次いだこともあってユニバーサル・ピクチャーズは公開を一旦白紙に。日本でもその結果、2月26日の公開を中止にした経緯があったが、この度公開が決定。「R15+」指定となっている。
出演は、狩られる側として恐怖に突き落とされる“庶民階級”の女性をNetflixオリジナルシリーズ「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」で人気となったベティ・ギルピンが演じるほか、2度のオスカー受賞を誇るヒラリー・スワンク、「アメリカン・ホラー・ストーリー」「スクリーム・クイーンズ」のエマ・ロバーツら。

解禁された本ポスタービジュアルは、豚の横顔の下に「これは“人間狩り”アクションです。」という不穏な注意書きが配され、背景には「国の2極化を煽る」「不適切」「病的な殺人ファンタジー」など全米の有力メディアのコメントが並ぶ。“人間狩り”アクションとは一体何なのか。そして、“豚”は何を意味しているのか。想像力をかき立てるビジュアルが完成した。

予告編では、本ポスターにも登場する“豚”と共に「全米が封印した今年最大の問題作」とセンセーショナルなキャッチコピーが登場。
プライベートジェットで乗客たちが優雅に過ごしていると、突然、「目覚めた」巨漢の男が不気味に現れ、機内はパニックに陥る。すると「一緒に始末して」とスマートにパニックを制した1人の女性の後ろ姿が…。次のシーンでは、森で口を拘束具で締められた複数の男女が次々と覚醒し、草原の中の大きな木箱に集まっていく。中に入っていたのは、機関銃、ナイフ、刀、拳銃などの武器の数々…状況が理解できないまま、容赦なく襲撃が始まる。
やがて集められた人々は、狩るか、狩られるか、自分たちの身が危険に晒されていると気づき始める。これは都市伝説の“マナーゲート”、セレブが一般市民を拉致し、娯楽のために狩るゲームであると。
「人間ではなく家畜よ」というセリフ通りに、一般市民はあらゆるところから狙われ、襲われる。ある者はガソリンスタンドの店内で、ある者は木陰から、ある者は機関銃で…。そんな中、クリスタル(ベティ・ギルピン)は1人、また1人と静かに敵を倒し、大豪邸にたどり着く。そこには、セレブのアシーナ(ヒラリー・スワンク)が待ち構えていた。そして、最後に「観るか、観ないかはあなた次第」と観客を挑発するメッセージとアシーナの高笑いで締めくくられている。アメリカ社会を痛烈に風刺するブラムハウスならではのサバイバル・アクションを予感させる映像となっている。
『ザ・ハント』は10月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。