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本作は、人生を変えたいと願う貧しい青年アラジンと自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンスや、願いを叶える魔法のランプを巡る冒険、そしてコミカルな“ランプの魔人”ジーニーなどの人気キャラクター、そして名曲「ホール・ニュー・ワールド」と共に贈る究極のエンターテインメント大作。
その主人公アラジンの魅力を、監督を務めたガイ・リッチーは、「アラジンは、ジャスミンと初めて出会った時に、見事に心を交わすことが出来たにも関わらず、彼がそのことに全く気付いていないんです。そういうところが大きな共感を呼ぶんです」と語り、意外にも“ちょっぴり鈍感”なところがあるという。
不器用ながらも懸命な姿を、つい応援したくなるアラジン
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このアラジンの意外な魅力を引き出すため、ガイはアラジンのアクションパートにおいても、洗練された存在に見えてしまわないよう十分に注意したという。ガイは「彼のジャンプが全て完璧すぎたとしたら、彼の事を好きだと思う気持ちが失せてしまうでしょう。観客に、『うん、こいつは私たちと同じような人間だ』と親近感をもって思ってもらえるようにするためにも、少しつまずいたりしなければいけません」と語り、ジャンプひとつとっても、如才のない動きにならないよう細心の注意を払ったことを明かした。
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アラジンは、舞台となるアグラバーの街で育ち、真っすぐで清い心を持つ青年。決して裕福とはいえない境遇にいながらも、お腹を空かせる子どもをみると、自分のパンすら分け与える慈愛の心を持つ。偶然街で出会ったアグラバーの王女ジャスミンに心を寄せながらも、男女の機微に疎い彼のアプローチは初々しくもどこか青くさい。そんな彼を見かねたランプの魔人ジーニーから、手取り足取り恋の手ほどきを受ける彼の姿は愛らしく、不器用ながらも懸命な姿についつい応援してしまうのだ。監督の言うアラジンの“鈍感さ”が、そう思わせるのだろう。
アラジンはジャスミンとの恋で「自分を見失ってしまうんだよ」
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主人公のアラジンは、映画の“顔”でありながら、決してスーパーヒーローではない。未来に不安を抱え、恋につまずき、右往左往しながら懸命に生きる。そんな彼の人間味のあるキャラクターに我々は共感するのだ。アラジンを演じたメナ・マスードも、「彼はとても無私で、たいていは他者のために色々なことをするけれど、ジャスミンと会って恋に落ちてしまったことでちょっと自分を見失ってしまうんだよ(笑)」と語り、やはり不器用なアラジンの魅力を語っている。
本当の自分の居場所を探す、まるで“ダイヤモンドの原石”のような青年アラジン。ジャスミンとの身分違いの恋や“ランプの魔人”ジーニーとの冒険で、どんな成長をみせてくれるのだろうか。
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『アラジン』は6月7日(金)より全国にて公開。