美しいフィンランドの街と大自然を舞台に描かれるのは、余命1年を宣告されたヒロインの一生に一度、最後の恋──旅をしたくなる、恋をしたくなる、映画『雪の華』の魅力に迫ります。
スクリーンでこそ体感したい、大自然の迫力と心に響く冬のフィンランド
余命を宣告されたヒロインは残された時間をどう生きるのか──。『世界の中心で、愛をさけぶ』『余命1ヶ月の花嫁 奇跡の実話』などの感動作に新たに加わるのが、ウィンターラブソング「雪の華」をもとにした同名ラブストーリーです。
幼い頃から体が弱かったヒロイン美雪は、ついに余命1年だと主治医から伝えられます。悔いのないように生きよう! そして彼女は、2つの夢を叶えることを決意します──ひとつは、両親が出会った“約束の地”フィンランドで、“奇跡の赤いオーロラ”を見ること。『雪の華』の舞台でもあるフィンランド北部は、一度は見てみたい絶景のひとつオーロラ鑑賞のリゾート地として人気です。彼女が訪れるのはフィンランドの〈レヴィ〉。首都ヘルシンキから飛行機を乗り継いで北へ1時間半のキッティラ空港からさらに車で20分ほどの場所にある小さな街です。
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森と湖の国と言われるフィンランドはどの季節に訪れても絶景が待っていますが、すべてを雪が包み込んでしまう冬の真っ白な世界、どこまでも広がる白い森林と雪原は息を飲むほど美しい。その幻想的な白い世界を照らすのは、空に輝くオーロラです。このフィンランドの圧倒的なまでに美しい景色が、美雪と悠輔の切ないラブストーリーをぐっと盛り上げます。
極寒の2月、マイナス20~10度のなかで撮影が行われた本物のフィンランドの大自然で加速する、2人の切ない恋の行方は? 果たして、奇跡の赤いオーロラを見ることが出来るのか? ぜひ大きなスクリーンで体感してみてください。
契約の恋から本物の恋へ……夏のフィンランドの旅が2人の恋を後押しする
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美雪のもうひとつの夢は──残された時間で“最初で最後の恋”をすること。しかし、どんなに望んだとしても、運命の出会いはそう簡単に訪れるものではなくて……。そこで美雪は、驚くような行動に出るのです。偶然出会った青年・悠輔になんと! 「100万円で、私の恋人になってください」と契約を持ちかけます。突拍子もない提案から1か月限定の恋人になった2人。そのデートの舞台となるのは、東京からフィンランドへ、〈ヘルシンキ〉と〈ヴァンター〉の街です。
フィンランドというと冬のイメージが強いですが、石畳の道、古い街並、夏に訪れるこの街はとてもロマンティック! ヘルシンキ大聖堂、マーケット広場、カイヴォプイスト公園、さまざまな想い出を重ねた2人のデートのクライマックスとなるテル・ヴァサーリ島。フィンランドの街並はどこを切り取ってもため息が出るほど美しく、映画のなかで美雪と悠輔が歩くスポットは新しいフィンランドの魅力を教えてくれます。
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特に2人が初めて手をつないだあの瞬間! 2人の気持ちが近づいていく、心の距離感にドキドキさせられます。そして1日を終えて別々の部屋へ戻るときの張り裂けそうな気持ち……最初は契約として付き合っていた悠輔の気持ちが少しずつ本物の恋へと変わっていくその変化、フィンランドという贅沢で最高の舞台が後押しし、そうそう恋ってこういう気持ちになるんだよねとドキドキさせられます。
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名曲が彩る2人の想い──大人の女性に届けたい明日を生きるヒント
恋をすると人はキレイになる、強くなる、生命力もあふれてくるものです。もちろん美雪も──可愛いのに垢抜けなかった彼女が恋をしてどんどんキレイになっていく、言いたいことも言えるようになっていく、余命1年と言われるなかで力強く生きようとする。悠輔と出会ったことで輝いていく美雪から受け取るのは、悲劇のヒロインではなく、限りある命を最後まで精一杯生きようとする前向きさです。
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愛する人と寄り添いながら儚い雪を眺めることの幸せを歌った名曲の歌詞にはこうあります。「今年、最初の雪の華を 2人寄り添って 眺めているこの時間(とき)に シアワセがあふれだす」と。舞い降りてきた雪は触れた瞬間に消えてしまうとても儚いものですが、儚いからこそ消える直前まで美しく輝こうとする、「雪の華」は美雪の人生に重なります。寒いなかでしか雪は見られなくて、寒いなか2人寄り添うその時間はあたたかく幸せな時間です。映画のクライマックスでは、そんな名曲の世界感が冬のフィンランドの絶景と共に映し出されます。
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この『雪の華』は、いま恋をしている人も、少し恋を休んでいる人も、恋なんて……と諦めかけている人にも、恋っていいものだよねと思わせてくれるロマンティックなラブストーリーです。自分の勇気ひとつで運命は変わる! 命には期限がある、時間にも限りがある、だから美雪のように今を大切に生きたい、諦めずに頑張ってみたいと思える、見た人の背中をそっと優しく押してくれる映画でもあります。
〈提供:ワーナー・ブラザース映画〉