本作は、余命一年を宣告されてしまった女性・平井美雪(中条さん)が、ある日、引ったくりにあったところを助けてもらったガラス工芸家を目指す青年・綿引悠輔(登坂さん)と出会ったことにより、生まれて初めての恋をすること、そしてフィンランドでオーロラを見ることの、大きな2つの夢を叶えようとまっすぐに生きる過程で大切なものを得ていく純愛ラブストーリー。
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この日は雨が降りしきるあいにくの空模様で、吐く息も白い。そんななか、美雪が悠輔と運命の出会いを果たす大切なシーンの撮影が行なわれた。余命を宣告され、絶望のなかを彷徨うように歩いていた美雪。引ったくりにあうも、追いかけたり、声を上げる力もない。そんな彼女の姿を見た悠輔は引ったくりを追いかけ、盗られたバッグを取り戻す。そして美雪に、物語のキーワードとなる、ある言葉を告げ、その言葉が彼女の心を動かしていく。「声出してけよ!声!」この出会いが2人の運命を大きく変え、東京とフィンランドを舞台に、壮大な恋物語が展開されるのだ。
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登坂さんと中条さんにとっても、この出会いのシーンは“一番印象に残っている”という。登坂さんは「2人の出会い方も特殊で、本編でも一番最初に悠輔が出てくるシーン。悠輔の第一声や行動、美雪へかける言葉や態度に悠輔の人間性がでる場面」と重要なシーンであることを強調すると、悠輔の強さとやさしさが凝縮されているシーンだと語る。
一方の中条さんも「美雪が病院で、どれだけ生きられるか分からないということを告げられ、絶望しかないなかで起きた引ったくり」と心情を述べると、橋の上に座り込んでしまうシーンについて「すべてのことに諦めてしまっていた女性が、なにも反応できずに力が抜けしまった仕草」と説明した。
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初共演となる2人。本作のプロデューサーを務める渡井敏久氏は、悠輔について「初めから登坂さんしか考えられなかった。脚本もある程度あてがき」と語ると「登坂さんは俳優さんのイメージがあまりなく、女性からしたら違う国から降りてきた王子さまみたいなイメージを持ってくれるのでは」と起用理由を明かす。中条さんとのコンビネーションも「思っていた通りの素敵なお二人。この役は二人でしか成立しなかった」と太鼓判を押していた。
登坂さんが「映画の冒頭部分、観客の方も注目するシーンだと思うので一番気を使った」と語った橋での出会いのシーン。映画公開時にはぜひ注目してもらいたい。
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『雪の華』は2019年2月1日(金)より全国にて公開。