■ストーリー
アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。
■クリント・イーストウッド、伝説の運び屋に!
『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞し、ほかにも様々な作品を手掛けるイーストウッド監督。前作『15時17分、パリ行き』からわずか1年、そして『グラン・トリノ』以来、10年ぶりにイーストウッド自らの監督作品で主演を務める最新作が明らかに。
ベースになったのは、2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という1本の記事。メキシコからデトロイトへ大量のコカインが運びこまれ、麻薬取締局が必死の捜査の末に掴んだのはたったひとりで大量のコカインを運ぶ伝説の“運び屋”の存在。追跡捜査の末、怪しまれないように通常の速度違反のように停車し、警察の前に現れた“運び屋”は、しわくちゃの老人だった…というもの。
2011年に逮捕されたときは87歳。逮捕歴もない、ありきたりな老人。この記事を基に、『グラン・トリノ』のニック・シェンクが脚本化。撮影時87歳だったイーストウッド監督が、自身の人生と重ねあわせて演じる“運び屋”とは――。
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■豪華キャストが共演!
イーストウッド監督演じるアール・ストーンを追いつめる麻薬取締局の捜査官には、『アリー/ スター誕生』での監督・主演が話題となり、イーストウッド監督とタッグを組んだ『アメリカン・スナイパー』では、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブラッドリー・クーパー。
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ほかにも、『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーン、『オーシャンズ』シリーズのアンディ・ガルシア、『オデッセイ』のマイケル・ペーニャ、『ハンナとその姉妹』のダイアン・ウィーストらアカデミー賞常連俳優が脇を固め、さらにイーストウッド監督の娘アリソン・イーストウッドが主人公の娘役として、新進のタイッサ・ファーミガ(『死霊館のシスター』)も出演する。
■多田野曜平ナレの特報&ビジュアル公開!
併せて到着したポスタービジュアルでは、イーストウッド監督の横顔と、荒涼とした土地を走る1台のピックアップトラックが描かれている。
そして特報映像では、イーストウッド監督の独特の存在感を日本のファンに定着させた、故・山田康雄さんの声質を受け継いだ多田野曜平がナレーションを担当。
バッグの中の大量のコカインを見て苦い顔をしていると、突然警官に声をかけられたアール。ごまかしつつも、激しく吠える麻薬探査犬に動揺を隠せない…。さらに映像では、仕事優先で家族をないがしろにしてきたアールが、後悔の念を抱きながらもトラックを運転し、物騒なメキシコ系の男たちから積み荷を受け取るシーンも映し出されている。
『運び屋』は2019年3月8日(金)より全国にて公開。