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今回到着したのは、主人公のトーマスが働くベルリンのカフェに、馴染み客のオーレンがやってくるシーンから始まる冒頭映像。トーマスにすすめられ注文した「黒い森のケーキ」を一口食べては、彼を見つめるオーレンの姿が映し出される。
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さらに映像では、妻子ある身のオーレンが「ひとつ相談なんだが」…と息子の誕生日プレゼントについてトーマスに相談。これををきっかけにふたりは急接近するのだが――。妻子ある男を愛したトーマスと、オーレンとその妻。彼らを待ち受ける運命が動き出す瞬間を、ぜひ見届けてほしい。
本作は、米映画批評サイト「ロッテン・トマト」にて98%という驚異の満足度を記録し、2018年オフィール賞(イスラエル・アカデミー賞)では作品賞をはじめ7部門受賞を果たした。さらに、海外メディアでも高評価が並び、ロサンゼルスに拠点をおくプロダクション「PASSAGE PICTURES」がアメリカでのリメイク権を取得。なお、監督や製作時期は未定となっている。
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悲しみに暮れる男女を繊細に描いたエモーショナルなドラマは、ケーキ作りを通して宗教的慣習の違いをあぶり出し、食べること、生きること、そして愛することを浮き彫りにしていく。
国籍や文化、宗教やセクシュアリティといった違いを超越し、単純なラブストーリーの枠に収まらない壮大な人間讃歌として、観るものの心を揺さぶる本作。ハリウッド・リメイクも決定し、日本での公開を前にますます注目が高まりそうだ。
『彼が愛したケーキ職人』は12月1日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。