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本作は、10年付き合った恋人に別れを告げられた31歳のポーラが、自分の居場所を求めパリを彷徨うコメディタッチの作品だ。
■ちょっとくせ者のヒロインは“愛すべきキャラ”!?
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この日は、上映後に小谷実由(モデル)と新谷里映(映画ライター)によるトークショーを実施。冒頭から不平不満をまくしたてる主人公・ポーラ。彼女について「最初は面食らっちゃって」と印象を明かす小谷さんは、「どんどん喋るし怒るし物を壊すし(笑)。でもだんだん応援したくなりました」と観ていくうちに気持ちが変わったのだとか。
一方新谷さんも「感情移入できなさそうなキャラなのに、憎めないですよね。感情を発散したい気持ちって女性は誰しも持っているんじゃないかと考えると、そこが彼女の憎めない、愛すべきところなのかも」と述べた。
■タイトル『若い女』について
本作の邦題は原題と同じく『若い女』だが、ヒロインは31歳と、考えによっては微妙なところ。小谷さんは「最初、タイトルもそうですけど、メインビジュアルの様子も31歳には見えなくて。観てみたら色々とセンシティブで、グサグサと刺さってきて。タイトルとポスターに意表を突かれました」とコメント。新谷さんは「このタイトルをつけられるのって、この映画の製作スタッフがみんな女性だからですよね。男性だと勇気が出ないんじゃないかな」と独自の考えを口にした。
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■「冷たいパリ」…憧れの花の都パリとは真逆!?
劇中のパリの描き方について、新谷さんが「エッフェル塔、凱旋門、おしゃれなカフェ、じゃなくて真逆のイメージ。公園でゴミ箱を覗いたりするシーンもあって結構ショッキング。でもそれがこの映画の魅力なのかもしれないですね」と話すと、「冷たいパリですよね」と頷く小谷さん。
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一方で、小谷さんは「でもやっぱりファッションはかわいかったですね」と言い、この日テラコッタのワンピースで登場した彼女は、「今日の衣装は、劇中でポーラが着ているレンガ色のコートを意識して選びました。青いニットも着たくなりました」と衣装でパリを感じていたようだ。
そして最後に小谷さんは、「観た後に、考えるための余白をすごく残してくれる映画だと思います。私は2回観たんですが、1回目と違って関係性もストーリーも知っているので自分の感情も添えつつ違った視点で楽しめました」と繰り返し楽しめるとアピールし、トークショーは終了した。
『若い女』は8月25日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。