そこで今日はドラマニアな筆者が中でも注目の3人――そのダメさ加減が超ド級のキャラクターをまとめてご紹介していきましょう。
窪田正孝さん演じる“究極のヒモ男”・翔/「ヒモメン」

鴻池剛さんの人気コミック「ヒモメン~ヒモ更生プログラム~」を実写ドラマ化した本作。そこからエントリーするのは、“究極のヒモ男”・翔(窪田正孝)です。「何としてでも絶対に仕事をしない!」という謎のポリシーを徹底して貫く、ダメンズの代表ともいえるキャラクター。川口春奈さん演じる彼女・看護師のゆり子は彼を更生させるため、ヒモ体質改善計画をスタートさせるのですが…。
翔は、とにかく一日中同じソファーの上から動きません(笑)。手元のお金が底を尽きたら、彼女の私物をリサイクルショップへ持ち込み資金調達。ゆり子が「働いてくれないと、私の貯金もすぐに底をついちゃうよ」と哀願しても、「ホームレスになっても、2人で一緒に居ような!」と悪びれず開き直る始末。一体なぜ、ゆり子はそんな彼を見捨てられないのでしょうか?
翔は“究極のヒモ男”です。巧みな話術と得意の愛情表現で、彼女の心の隙を上手についてコントロールしていきます。その屈託のない笑顔を見ていると、つい許してしまうのが母性本能というもの――女性の皆さん、心してご覧くださいませ。
間宮祥太朗さん演じる“夢追い人”・涼次/「半分、青い。」

続きまして、2018年の朝を彩る連続テレビ小説「半分、青い。」から、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の夫・涼次(間宮祥太朗)をピックアップしてご紹介。人生・怒涛編のメインキャストとも言える涼ちゃんこと涼次は、人の心を癒す天性の優しさがある好青年として華々しく登場したのですが――回を追う度、飽きっぽくて何事も長続きしないダメンズな部分が見え始めるのでした。
鈴愛との結婚、さらには念願の子どもを授かったことで「映画監督の夢は諦めて、これからは地に足の着いた仕事で家庭を支えていく」そう心に決めた涼次。妻である鈴愛も、漫画家になる夢を人生の半ばで諦めているだけに、彼の決断をしかと受け止め、夫婦二人三脚で慎ましやかに頑張ってきたのですが…。娘が5歳の誕生日、涼次は「夢を諦め切れない」「家族は邪魔になるから、別れて欲しい」と荷物をまとめ出て行ってしまいます。
映画界での成功はいばらの道――とはいえ、“夢追い人”を愛してしまった鈴愛は一体どうすれば良いのでしょう? 根底の人柄が良いだけに、嫌いになり切れない苦々しさが窺えます。
佐藤健さん演じる“謎の男”・章/「義母と娘のブルース」
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最後に、気になるこのキャラクターも入れておきましょう。「義母と娘のブルース」に登場する“謎の男”・章です。
本作は、仕事一筋のバリバリのキャリアウーマンが、ライバル会社の社員から突然のプロポーズを受けて結婚し、畑違いの家事や育児に奔走するファミリードラマ。義母と娘のありふれた毎日を通して、当たり前の喜びや悲しみにスポットを当てていくというものなのですが…。
佐藤健さん扮する章は、バイク便のアルバイト/ぼったくりの花屋/タクシーの運転手…と、毎話異なる職業でモブキャラクター的に登場。しかしながら、彼のやる気のない仕事姿勢――そのダメンズぶりが毎回何かしらのきっかけとなって派生し、主人公たちの物語を好転させていくという不思議な役どころを務めています。そのドジはもしかしてわざと…? それとも天然? 謎多き男・章の今後から目が離せないと言えるでしょう。
以上、2018年を彩る“年下ダメンズ”の皆さんでした。お気に入りのキャラクターを見つけてみてくださいね。