■あらすじ
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■原作は町田康の同名小説!
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江戸時代を舞台にしながらも、いまっぽい口語による滑稽な会話の応酬、次から次へと登場する特異なキャラクター、驚きに満ちたストーリー展開、そしてド肝を抜く大団円で、発表から10数年経った現在も色褪せず、多くの熱狂的なファンを持つ原作が、こうした縁を持つ石井監督の手によって実写化された。
■クセが強いにも程があるキャラクター陣!
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「超人的剣客なんです私!」綾野剛/掛十之進(かけ・じゅうのしん)
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超人的剣客のくせにプータローという主人公。本作で自分が言ったハッタリをきっかけに、誰も想像しえなかった事態を招いてしまう。超テキトー。
「母性がむずむずする」北川景子/ろん
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茶山(浅野忠信)の身の回りの世話をする女性。予告編では先陣を切ってミュージカルをするなど謎の多い人物。超マドンナ。
「余は感性が鋭いと申すか?」東出昌大/黒和直仁(くろあえ・なおひと)
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黒和藩の藩主。「正論公」という二つ名を持つも、実際は堅物で機転が効かない“ザ・お殿様”。予告編の名台詞は「分からん! もやもやする」。超カタブツ。
「なんつーの? 竹馬の? 友的な?」染谷将太/幕暮孫兵衛(まくぼ・まごべえ)
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大浦(國村隼)の家臣であり、いまでいう「ゆとり」世代。窮地に陥ると気絶する特異体質を持つ、骨の髄まで超ゆとり。
「宇宙が砕けますよ」浅野忠信/茶山半郎
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腹ふり党の極悪非道な元幹部。顔に刺青があり、2人の付き人に自分の言葉を発言させる超カリスマ。
「ゲジゲジー!」永瀬正敏/大臼延珍(でうす・のぶうず)
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監督過去作で半面仏像の役を熱演した永瀬さんが、今度は国中の猿をかき集める力を持つ役を熱演。人間の言葉は巧みに操れるも、超サル。
ほかにも超くせ者が勢ぞろい!
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ほかにも掛を暗殺しに来た超アサシン・真鍋五千郎(村上淳)や、オツムは弱いくせに、まさかの念道力を操るオサム(若葉竜也)。超チキンの長岡主馬(近藤公園)や、ろんが自分に気があるとうぬぼれる、情報屋の江下レの魂次(渋川清彦)。掛のハッタリを真っ先に見破った、内藤帯刀(豊川悦司)や、その内藤の策にハマって失策してしまう、大浦主膳(國村隼)などが登場する。
さらに謎を呼んでしまう予告編!?
公開された本予告編には、強烈な個性を放つ12人のクセ者たちの超破天荒な掛け合いと、壮大なハッタリ合戦が描かれており、キャストの強烈な演技合戦を見ることができる。さらに映像の後半には、猿と人間による壮絶な大合戦シーンの一部が映し出されているが、この猿たちがどのような経緯で合戦に参加するのかは未だに謎。
また、予告編の冒頭にかかる楽曲は、中毒性の高い独特の色気が唯一無二の世界観を生み出す「感覚ピエロ」の「夜のスピード」。この楽曲は本作のために新たに書き下ろされたオリジナルソングとなり、本作のエンディングを彩る。
■【ここがパンク!その壱】 挿入歌にまさかのセックス・ピストルズ
映画の主題歌には、なんとイギリスを代表する伝説的パンク・ロックバンド「セックス・ピストルズ」による「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が使用されている。本作の舞台は江戸時代なのに。「セックス・ピストルズ」の様々な伝記映画など、彼らの音楽が使用された映像作品は多いが、日本映画の主題歌に楽曲が公式に使用されるのは今回が初。石井監督は、音楽の常識を塗り替えた歴史的楽曲を主題歌に起用したことについて「今回はこれしかない。あなーきー・いんざ・行けー!!」と楽曲になぞらえコメントしている。
■【ここがパンク!その弐】これ以上にないほど主役のキャラが変化する!
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綾野さん演じる、掛の口達者で超テキトーな侍というユニークな侍像は、周りの状況や登場人物のテンションに合わせて自在に色を変えてゆく綾野さんの演技によって生み出された。「共演者の皆様のキャラクターが本当にカラフルで強烈な個性を持っているので、それを一度受け止め、その皆さまのキャラクターのカラーに掛を合わせていったのです」と、掛自身が変幻自在に変わってゆく、掛十之進が一之進ではなく、十之進である理由もそこにあるという考えを語っている。
■【ここがパンク!その参】北川さんの美しさと演技がパンク。
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本作の完成披露舞台挨拶で、ゴールドに輝く衣装で現れた北川さんは「パンクでロックでかっこいい男性陣の中で、唯一の女性ということで、マドンナ的な存在かと思いきや、私も非常に暴れております」と笑顔で語った。綾野さんも「北川さんは美しさというパンク」とその美貌に惚れ惚れとしていたが、「パンク精神を持っている方。作品を1ミリでも良くすることを考えられていて、それが伝わってくるので現場としても楽しかったです」と北川さんの女優魂にも感服していた。
いまだ謎が多いものの、その超展開に期待せずにはいられない。あなたもこの「劇薬」を劇場で飲み干してほしい。
『パンク侍、斬られて候』は6月30日(土)より全国にて公開。