まばゆい輝きを放つ彼女が作り上げた“ヒロイン・ナキア”の魅力とは? そして『ブラックパンサー』の見どころを語ってもらった。
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本作の主人公は、超文明国家ワカンダの若き国王にして、鋭い爪と漆黒の戦闘スーツに身をつつんだブラックパンサーという2つの顔を持つティ・チャラ。彼の使命は、祖国である超文明国家ワカンダの“秘密”を守ること。その秘密が悪の手に奪われてしまえば、人類に未来はない──。「私に、使命が果たせるのか…?」若き国王ティ・チャラが、偉大な父から譲り受けたその責任と重圧に葛藤しながら、ブラックパンサーとして、この国の秘密を狙う国内外の敵たちと戦う、ヒーロー誕生までの物語が描かれる。
「まず、脚本を読んでそのストーリーの壮大さに圧倒されました。マーベルスタジオというのは、いまや世界中にファンを持つ大きなスタジオですし、そのスタジオがこういった映画を作ることは素晴らしいことだと思います」と話すルピタ。「これまで“ヒーロー作品”では取り上げられることがなかったアフリカが舞台になるや、ありとあらゆるタイプの女性キャラクターが登場すること。そして、女性に限らず世界中全ての観客のモノの見方が変わるような、観た人に自尊心が芽生えたり、勇気を与えられる映画の一部になれたことは、本当に光栄なことだと思っています」。
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演じるヒロイン・ナキアは、ワカンダの秘密を狙う外敵の情報を入手するため、そしてワカンダが世界から隔絶しないように、スパイとして世界各国に潜入する役どころ。その職業上、“目立ってはいけない”――だが魅力は炸裂している。「ナキアというキャラクターは、静かながらも力強く、ものすごいパワーを秘めていることを感じさせるわ。そして自分の意見や考え方をしっかりと持ち、自分のポジションや立場をきちんと理解している。静かに、でもどっしり構えながら活動している。そういうところが好きだし気に入っているわ」。
「ただ、魅力的なのはナキアだけじゃないの」と、ほかの女性キャラクターについても熱弁。「オコエ(国王を守る誇り高き女戦士)は、ナキアとは正反対。見た目からして派手だし、実際に力を見せつける“戦士”であるというところが対照的で面白いと思うし、国王の妹・シュリは、若さが弾けてる。若さゆえのノリがあって、科学オタクみたいな一面もあって。ほかにも、すごくたくさん魅力的な女性が登場するので、そこもこの映画の見所だと思います」。
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1983年生まれ、ハンプシャー大学卒業後に、イエール大学で演劇を学んだルピタ。女優として長編映画デビュー作となった『それでも夜は明ける』(14)では、アカデミー賞助演女優賞を受賞。そのほか代表作には『フライト・ゲーム』『ジャングル・ブック』、そして大ヒットシリーズ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』&『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にもマズ・カナタとして出演するなど幅広く活躍するが、“スパイ役”は本作が初めてだ。
初“スパイ”であることに加え、ナキアというキャラクターが背負う個性・役割ゆえに、肉体面では様々なことに挑戦したと明かす。
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「肉体面では、スムーズでスパイらしい特殊な動きもするんですが、彼女は世界各国にスパイとして潜入していろいろ見て回っているので、いろんなところから影響を受けていると思うんですね。そういう意味でも、各国の武術やカポエラなど、世界中のマーシャルアーツに取り組みました」。
監督との話し合いでは「彼女はあくまでも泥試合に強いストリート系ファイター」だと説明を受けそうで、「訓練を受けた綺麗な戦い方ではなくて、『何が何でも、どんな手を使ってでも相手に勝つ』というような、いろんなのを組み合わせた彼女ならではのファイティングスタイルみたいなものを確立するために、すごくいろんなトレーニングを受けましたね」。
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様々なこだわりを持って作り上げたフィジカル。そこに確固たる意義を感じさせ、説得力を持たせているのは、やはり胸に強い信念を秘めているからだろう。国を愛し、国王を愛し支えるヒロイン・ナキアは、“内側から輝きを放つ”ルピタにはまさにうってつけの役なのかもしれない。ルピタの魅力がほとばしる様子を、ぜひ作品から感じてほしい。
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協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ