『マンハント』は、ジョン監督が、76年に公開された高倉健主演により映画化されたサスペンス『君よ憤怒の河を渉れ』の念願の再映画化に挑み、スケールアップした作品。無実の罪を着せられた弁護士(チャン・ハンユー)と、彼を執拗に追う孤高の刑事・矢村(福山さん)。運命を激しく交錯させる男たちの事件の裏に見え隠れする真実の鍵を握るのは、謎の美女(チー・ウェイ)だった。
■福山雅治、ジョン・ウー監督のアクションシーンは「めちゃくちゃハード」
オファーについて、「すごくうれしかったですし、すごく光栄でした。と同時に、本当に僕でいいのだろうか、と最初は不安な気持ちのほうが大きかった」と明かした福山さんだが、劇中では激しいアクションシーンを完璧に披露している。アクションについて触れられると、「逃げも隠れもできないし、はっきり言うしかないですけど、めちゃくちゃハードです。(ハードルを)上げてもいいくらいですよね(笑)」と少しの自信ものぞかせる。福山さんを指名したことについて、ジョン監督は「前から非常に注目しているアーティストです。とても信用があり、正義感に満ちている。オファーしたけどOKしてくれるかどうか、ドキドキして心配していましたが、快諾してくれて本当によかった」と隣の福山さんに笑みを向けると、福山さんは「それを聞いてまたドキドキしています」と、うれしそうに応えた。
■桜庭ななみ、福山さんの「気にせずどんどん失敗して」に救われた
福山さん演じる矢村の相棒を演じた桜庭さんは、「福山さんとのシーンがすごくたくさんあったんですけど、何度も何度も失敗しちゃって、福山さんがカバーしてくださった。“気にせずどんどん失敗して、思い切りやれば大丈夫”と言ってくれてすごく救われました」と感謝を告げると、照れた福山さんが「だって、ね? ななみちゃんが失敗してくれたら、俺も失敗しやすくなる」と返事をすると、「でも全然失敗しないんです、福山さんは」と事実を告げられ、場内からは拍手もあがっていた。
ちなみに、斎藤さんもジョン・ウー監督を敬愛しているひとり。「本当に影響されて、ど真ん中世代。ただの映画少年が現場に来ちゃった感じでした」と言う。だから、「ファンとして勇気を持ってDVDを現場に持ち込もうと安易な作戦を立てました。福山さん、池内さんと一緒に(DVDを)観て、そこにサインをもらいました。ただただ心地よかったです」と、斎藤さんはホクホクの体験をふり返った。
『マンハント』は2月9日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。