第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞と次点にあたるグランプリをW受賞し話題となっている、ロバン・カンピヨ監督『BPM (Beats Per Minute)』。このほど、本作の日本公開が決定し、審査員長のペドロ・アルモドバル監督とロバン・カンピヨ監督の授賞式後の記者会見のコメントが到着した。
カンヌの下馬評では、各誌軒並み高評価を獲得。パルム・ドールやグランプリと予想している媒体も多数目立ち、今回のカンヌで最も注目を浴びた作品といえる本作。熱心なLGBT人権活動家でもあるアルモドバル監督は、記者会見で『BPM (Beats Per Minute)』がパルム・ドールを受賞しなくて悔しかったか? と聞かれ、「映画は素晴らしかった。最初から最後まで心を打たれたよ。でも審査は民主的な方法で行われた。いま言えるのはこれだけだ」と答え、涙を流して次のように言葉を続けた。