世界で活躍する日本のロックバンド、「X JAPAN」のドキュメンタリー映画『WE ARE X』の大ヒット御礼ティーチイン付き舞台挨拶が3月17日(金)、都内で行われ、出演するメンバーのYOSHIKIがファンの歓声の中、にこやかに登壇した。YOSHIKIさんは渾身作に込めた想いについて、「解散前は、HIDEがいる、メンバーがいる、TOSHIがいる、ファンがいるーすべてのことが当たり前のように思っていました。でも解散があり10年間考える機会があって。その時期に起こっていたすべてのことは、奇跡の瞬間の連続だなと思いました」と静かな口調ながら切実に言葉を紡ぎ、集まったファンもしっとりと聞き入っていた。
『WE ARE X』は、「X JAPAN」の封印された歴史を、ハリウッドが制作した禁断のドキュメンタリー映画。バンドとしての世界への挑戦、メンバーの脱退や死、解散、復活という栄光と挫折を描く。3月3日に封切られて以降、SNS上では映画を観た「X JAPAN」ファンのみならず、ファン以外からのコメントも熱く賑わせており、初日からリピーターが続出している話題作だ。大ヒットの反響はYOSHIKIさん本人にも届いていると話し、「感想をいただいて“生きる道を見つけました”“勇気をもらいました”と。過程はつらかったですけど、やってよかったと思いました」と笑顔を見せた。
なお、同日に都内レコード店で行われた「映画『WE ARE X』オリジナル・サウンドトラック大ヒット記念「X JAPAN」緊急プレミアム・サイン会」では、「X JAPAN」ワールドツアーの開催の決定が伝えられた。サウンドトラックによるツアーかと尋ねられたYOSHIKIさんは、「次のツアーはニューアルバム主体のツアーかな」と口をすべらせてしまい、会場は一斉に盛り上がった。すると、慌てたYOSHIKIさんは「言い切っちゃうとまた問題が起こるからなあ(笑)。2枚のアルバムを引っ提げてのツアー“かも”しれません」と訂正しつつも、穏やかに希望を与えていた。