中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零(神木隆之介)は、東京の下町にひとりで暮らしている。幼い頃に交通事故で両親と妹を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から幸田家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。いま、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神の全てを賭けて挑む、想像を絶する戦いが零を待ち受ける――!
「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ原作の人気コミックを実写映画化する本作は、家も家族も居場所も何もなく、深い孤独を抱えてすがるように将棋を指し続けていた17歳のプロ棋士・桐山零と、彼をめぐる人々が、愛を求めて迷い、ためらい、ひるみながらも、それぞれの闘いへと突き進む姿を描いた物語。
そんな零の成長に大きな影響を与えるのが、川本家の3姉妹との出会い。零は、川本家とのにぎやかで温かい食卓に居場所を見い出していくのだ。原作や現在放送中のアニメでは、川本家の食卓には“ふくふく”になれる料理がズラリと並ぶ。そして本作でもそれは同様。映画ではカレーライス、卵焼き、コロッケ、かぼちゃの煮物といった家庭料理や川本家流のおせち、チラシ寿司など色とりどりの料理が登場している。
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これら川本家の食卓に並ぶ料理は、装飾の渡辺大智から大友啓史監督に「食べ物の吐息までちゃんと表現したい」という提案があり、そのほとんどを装飾班が手掛けているという。一つずつ心を込めて作られた食卓に並ぶ料理は、見た目だけでなく味も抜群に美味しく、零を演じる神木さんはじめ3姉妹も絶賛! 長女・あかりを演じた倉科カナは、清原果耶演じる次女・ひなたの大好物であるカレーライスが美味し過ぎて、撮影後にレシピをもらうほど。また末っ子・モモを演じた新津ちせは、美味しくて本番前に食べ過ぎていまい、本番でお腹いっぱいになっていたというエピソードも。
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今回到着した写真だけでも、お腹が空いてきそうな料理たち。本作ではストーリーはもちろんのこと、ずらりと並ぶふくふく料理にも注目だ。
『3月のライオン』前篇は3月18日(土)、後編は4月22日(土)より全国にて公開。