映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後の世界を描いた舞台劇「ハリー・ポッターと呪いの子」が、イギリスの演劇情報サイト「WhatsOnStage」が毎年2月に開催する「WhatsOnStageアワード」で11部門でノミネートを受け、最多8部門で受賞した。2016年7月30日(現地時間)に幕開けした同作は、現在もなお上演中の大ヒット作。開幕前は『ハリポタ』ファンからハーマイオニー役に黒人女優がキャスティングされたことへの批判が殺到、それにJ.K.ローリングが「原作にハーマイオニーが白人だと書いたことは一度もない!」と反論するバトルも勃発したが、結果的にこのキャスティングは大成功だったようだ。ハーマイオニー役を演じたノーマ・ドゥメズウェニが「WhatsOnStageアワード」の助演女優賞を受賞したのだ。また、ハリー役を演じたジェイミー・パーカーは主演男優賞に選ばれた。ノミネートされていたのはイアン・マッケラン、ケネス・ブラナー、レイフ・ファインズ、舞台で活躍しているイアン・ハラードと強敵揃いの中、見事賞を勝ち取った。芸歴わずか3年、ドラコ・マルフォイの息子スコ―ピウスを演じた若手俳優アンソニー・ボイルも助演男優賞を獲得し、「ハリーポッターと呪いの子」の快挙に貢献した。ほかにも、ジョン・ティファニーが監督賞を受賞。演劇部門新作賞、舞台装置デザイン賞、照明デザイン賞、ビデオデザイン賞と合わせて計8部門を受賞し、「ハリーポッターと呪いの子」は圧倒的な強さを見せつけた。