6月12日(現地時間)にアメリカ・フロリダ州オーランドで起きた銃乱射事件で49人が犠牲となり、世界中の人々が心を痛めている。事件は同性愛者が多数集うナイトクラブで起き、犯人は日頃から同性愛を嫌悪していたと言われている。昨日、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃はアメリカ大使館を訪れ、犠牲者への追悼帳に記帳したと「Hello!」誌が伝えた。そこでウィリアム王子はLGBT支援団体「GLIFAA」の関係者と言葉を交わし、王子自身が「同性愛者向け雑誌の表紙に出るんだよ」と明かしたという。銃乱射事件が起きる数日前、ウィリアム王子は王族として初めて同性愛者向けの雑誌「Attitude」表紙を飾り、まさに印刷の最中であった。「Attitude」によると発売に先駆け、ウィリアム王子は編集者とLGBTの人々をケンジントン宮殿に招き、いじめを受けた経験やメンタルヘルスについて語り合ったそうだ。発売になったばかりの「Attitude」の表紙には、笑顔のウィリアム王子とともに「セクシャリティーやほかにどんな理由があっても、人はいじめられるべきではない」との王子の言葉が掲載されている。1994年に創刊した同誌は同性愛者に高い人気を誇り、2005年に首相(当時はトニー・ブレア氏)が初めて表紙に登場、インタビュー記事を掲載した同性愛者向け雑誌ということでも話題になった。