『淵に立つ』深田晃司(日本) 『海よりもまだ深く』是枝裕和(日本) 『Beyond the Mountains and Hills』エラン・コリリン(イスラエル) 『Inversion』ベーナム・ベーザディ(イラン) 『Apprentice』ブー・ユンファン(シンガポール) 『The Stopover』デルフィンヌ・クーラン、ミュリエル・クーラン(フランス) 『Clash』モハメド・ディアブ(エジプト) 『Pericle il nero』ステファノ・モルディーニ (イタリア) 『Captain Fantastic』マット・ロス (アメリカ) 『The Student』キリル・セレブレニコフ(ロシア) 『Hell or High Water』デヴィッド・マッケンジー(イギリス) 『Red Turtle』マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット (オランダ)1本目 『The Dancer』ステファニー・ディ・ジュスト(フランス)1本目 『Personal Affairs』Maha HAJ(イスラエル)1本目 『The Happiest day in the life of Olli Maki』Juho KUOSMANEN (フィンランド) 1本目 『Francisco Sanctis’s Long Night』Francisco MARQUEZ, Andrea TESTA (アルゼンチン)1本目 『Dogs』Bogdan MIRICA (ルーマニア) 1本目 『The Transfiguration』Michael O’SHEA (アメリカ) 1本目
イスラエルのエラン・コリリン監督は、『迷子の警察音楽隊』(’07)の監督ですといったら、ああー、と反応してくれる人もいるのではないかな。2007年のカンヌの「ある視点」に出品されていて、同年の東京国際映画祭のコンペに招聘したら見事グランプリを受賞、その後の日本公開でもスマッシュヒット、という道を辿った作品でした。続く『The Exchange』は2011年のヴェネチアのコンペに入り、長編3本目となる今作『Beyond the Mountains and Hills』で10年振りのカンヌ復帰となったようですね。果たしてどういう作品か、あるいはどういう作風になっているのか、僕が情報を追い切れていないのはマズイのですが、ともかく絶対に見逃せない1本です。
<ミッドナイト・スクリーニング> 『Gimme Danger』ジム・ジャームッシュ(アメリカ) 『Train to Busan』ヨン・サンホ(韓国) 『Blood Father』ジャン=フランソワ・リシェ(フランス)
ジャームッシュは今年のカンヌに2本出品されることになるのだけど、こちらはイギー・ポップを撮ったドキュメンタリー。んー、これは見たいぞ。『Train to Busan』は、前はSeoul Stationというタイトルだったはずだけど、どこかでソウルからブサンに変わった? いや、何か僕が重要な勘違いをしているかもしれないけど、とにかくゾンビもののホラー・アニメです。クリップ見たけど、かなり面白そう。これも是非見たい。ジャン=フランソワ・リシェ監督は、フランスの実在のギャングを描いた『パブリック・ネナミー・ナンバー1』(08年の東京国際映画祭上映時タイトル)の監督。今作は、メル・ギブソンが娘を守ろうとする元犯罪者役で主演し、これまた見たクリップはド迫力だった。ああ、夜中に見たら盛り上がるだろうなあ。でもカンヌはただでさえ朝が早いので、ミッドナイト上映は辛いのでした…。
<スペシャル・スクリーニング> 『The Last Resort』タノス・アノストプロス、ダビデ・デルデガン(ギリシャとイタリ) 『Hissein Habre, a Chadian Tragedy』マハマト=サレ・ハルーン(チャド) 『Exil』リティ・パニュ(カンボジア) 『Last Days of Louis XIV』アルベール・セラ(スペイン) 『Le Cancre』ポール・ヴェキアリ(フランス) 『Wrong Elements』ジョナサン・リッテル(アメリカ) 『La foret de quiconces』グレゴワール・ルプランス=ランゲ(フランス) 『Chouf』カリム・ドリディ(フランス/チュニジア)
スペインの鬼才、アルベール・セラ監督は注目のひとりで、ドン・キホーテものの『Honour of the Knights』(’06)がカンヌ「監督週間」、東方三賢者をモノクロの超アーティーなスタイルで描いた『Birdsong』(’08)も同「監督週間」、ドラキュラとカサノヴァが共演する前作『Story of my death』(’13)がロカルノのグランプリを受賞、毎回新作が楽しみな監督です。これまたコンペでないのが残念だけど(やはり特別上映だと少し埋もれてしまう)、なんと新作では、ジャン=ピエール・レオーがルイ14世を演じる(写真)! これは猛烈に楽しみでしょう!