WOWOWの連続ドラマWの最新作で、女性の怨念を鋭く描き出す「5人のジュンコ」の完成披露試写会が11月16日(月)に開催。主演の松雪泰子、共演のミムラ、権野元監督が第1話上映後の舞台挨拶に登壇した。真梨幸子の同名小説を原作にしたサスペンス。連続不審死事件の容疑者として佐竹純子(小池栄子)が捕まったことをきっかけに、5人の“ジュンコ”の名を持つ女たちの運命が交錯し、女性の悪意や心の憶測の怨念が巧みに描き出される。松雪さんは事件を追うジャーナリストの田辺絢子を演じているが「一見、私の役は普通の人ですが、実はいろんなものが潜んでいて…」とニヤリ。役柄への共感を尋ねると「ありません!」と即答し「女って怖いなというのが一番の印象ですね。女性ならではの業、情念、嫉妬や悪意、もしかしたら男性には理解しにくい感情が表現されているストーリーだと感じました」と語る。ミムラさんは「台本で読むと、かなり直接的な言葉が多いんです。『こんなこと、チョクで言うんだ!』と思うんですが、言ってしまうと意外と成立するんです。それが映像になると、余計に気持ち悪くなっているというか、演じているときよりも、仕上がってオシャレになった時の方がゾクッときました(笑)」となんとも不思議な本作の魅力を口にする。松雪さんとミムラさんの共演は、ミムラさんの女優デビュー作である連ドラ「ビギナー」以来、実に12年ぶり! 松雪さんは「その時からミムラちゃんは独自の発想、表現のロジックを常に持っていて、楽しいと思ってました。(久々に共演すると)すごく進化されていて、ステキで一緒にやっていて怖かったです」と振り返る。ミムラさんは12年前の共演について「痴態をさらしまして…。お世話になったというか、申し訳ない気持ち…」と苦笑しきりだったが「その時に共演させていただいた方と、もう一度どこかで共演させていただくのをモチベーションに12年やってきたので、こうしてガッツリと2人で芝居で対面できて楽しかったです」と喜びを口にした。ちなみに、松雪さんにとっては、同じく5人のジュンコの一人を演じた西田尚美さんとの共演も「10代のころのモデル時代以来」とのこと。「お互いの子育ての話とかで盛り上がっていました(笑)」と時の流れに想いを馳せつつ、楽しそうに語っていた。WOWOW連続ドラマW「5人のジュンコ」は11月21日(土)夜10時スタート(全5話/第1話無料)。
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