1986年にコンプトンで結成された「N.W.A.」(Niggaz With Attitude)とは、イージー・E、MCレン、DJイェラ、アイス・キューブ、ドクター・ドレー、アラビアン・プリンスで構成。本作タイトルにもなったデビューアルバム「Straight Outta Compton」は暴力的なリリックを含みながらも、理不尽な社会への反骨精神を等身大で表現したことで若者を中心に大ヒット。これが黒人差別をする警察暴力への反対運動を一気に加速させ、社会現象にまで発展。ついには、1992年のロサンゼルス暴動の際、「世界で最も危険なグループ」と警察やFBIから目をつけられるまでにとなった。